GINGERインテリア特集ウェブ転載企画!

最後はこちら、久我山に住む神麻衣さん

この方も知人の紹介でお部屋を拝見しました。

ショウルームかと思うほど

美しいディスプレイは

ジュエリーの商品企画をやっている方で、

ディスプレイ演出もプロだから。

 

でもなかなか男子な面もあって、

それがこの部屋の魅力をググっと上げています。

下段の美しいオブジェの半分くらいは

焼酎のいいちこの限定ボトル!

メインカットの左手前には

カメラがたくさん並んでいたり

スノウドームがたくさん並んでいたり

AKIRAの原作漫画や、

シネマ雑誌のバックナンバーが

ずらっと並んでいたりして、

関心の幅が只者ではなく、

それが何食わぬ顔で

美しく並んでいるのですが、

ただ美しい部屋ではないのだと

ニヤニヤしてしまいます。

 

ちなみにこの日は休日で、

止むを得ず娘を連れて行ったのですが、

娘はこの部屋で異常な寛ぎを見せていて、

ここんちの猫かと思うほどでした。

 

 

3月24日(火)

朝イチ、近所の皮膚科に行った後

表参道の国連大学へ。

基本的に出社(?登校?)禁止だが

(それでも受付に二人の女性が

 座っていて、それはそれで気の毒)

会議室は使えて、静かなビルで取材。

 

窓からは青山学院が見下ろせ、

今日は卒業式の予定だったのか、

袴を着た若い女性が

パラパラと訪れて写真を撮っている。

 

おそらく2年ぶりにお目にかかった教授は

今日も軽やかで温かく。

新連載を監修していただくので、

これから1年のお付き合いになる。楽しみ。

 

そのままカフェで企画の打ち合わせ。

編集担当の彼女は今日お子さんが

終業式で、久しぶりの登校だという。

早く帰ってきてしまうので

急いで打ち合わせを終えた。

このコロナ騒動で、それぞれの人が

仕事の時に隠していた、父の顔・母の顔が

見えるようになってきた。

 

残った私はそのまま遅めのランチへ。

外でのご飯は極力、魚。

その名も「バランス免疫定食」!

急にできたメニューなのだろうが、

やはりつい選びたくなる。

満足度も栄養価も高いメニューだった。

 

神田へ移動し、取材。

元々リモートワークの多いオフィスだが、

今はとりわけ人が少ない。

人事広報担当の彼女くらいしか

会社に出ていないという。

 

私が都内を右往左往していることに

罪悪感というか危機感を感じる。

こういう人の積み重ねが感染を生み、

都市封鎖になったらどうしよう、と思うと

トイレを見かけるたびに石鹸で手を洗い、

電車や人が近い場所では

マスクの下でも息を殺してしまう。

 

戻って原稿書き。

今日の締め切りに間に合わず、

明日の朝までに必ず、と

メールを送って保育園に。

 

家の前の桜が満開。

この桜は、宴会をするような場所ではなく

いつも高いところから

私たちを見下ろして、

桜吹雪を散らせてくれるばかりだが

この騒動をどう見ているのだろう。

 

保育園の玄関で、同じマンションの

娘より2歳上と2歳下の兄弟が

帰るところだったが、娘の姿を見て、

一緒に帰りたそうに玄関に居残るお兄ちゃん。

あちらのパパさんと私とで、

走り出す三人の子供たちの

先頭と後尾を守りながらの帰り道。

バイバイの段になって、

「パパ、梨央ちゃんと写真撮って」。

夕闇の中、並んでパチリ。

まもなく小学校に上がる彼の、

保育園の思い出のワンシーンになった。

 

そして私たちはいつもの鳥料理屋さんへ。

今日は叔父の戦死した日で、

兄と父が靖国参拝を終えて、来訪したのだ。

エルサのフィギュアや塗り絵をもらって

上機嫌な娘。

 

数年前、母と「長生きして

オリンピックを一緒にみよう」と

話していた父は、母に先立たれ、

まさかのオリンピックにも

逃げられかけているが、

彼はまだまだ元気で、何より。

 

本当に、人とのご縁や、

一日一日の出来事が、

ありがたく、大切に感じる日々。