先週発行のDAZZLE。

以前よりピンチヒッター的に時折担当していた書評を

この号からレギュラーで担当することになりました。

 

今回取り上げたのは中島京子の「夢見る帝国図書館」と

梨木香歩の「椿宿の辺りに」。不思議な二つの物語です。

この連載はひとつのテーマを設けて2冊を紹介するスタイルなので、

2冊が混じり合ってまた別の世界が生まれて、

選んで、読んで、書いている私は何倍も楽しめる仕組みです。

書評を読んでくださった方も、2冊を単独で読む以上の楽しさを

味わえてもらえたら、と思っております。

 

私は速読家ではないので、本当は1冊1週間くらいかけて読みたい。

でもそれだとマリソルの書評4冊分読んだらおしまい!

季刊でリシェスの10冊くらいと隔月でこちらの2冊、

それにそれぞれの書評のセレクトのために読む本、

もちろんほかにも取材の下準備のための本や

取材後の情報補強のための本、原稿の参考図書など

仕事で読まなくてはいけない本だけで笑えるくらいたくさん

あるのですが、それでも、書評の本を読んでいる時間、

そして書評を書いている時間、異世界にトリップして、

空間も時間も超えて別の誰かの人生を生きる、

あの快感はかけがえのないものです。1冊たった1500円程度で!

 

 

7月30日(火)

朝は新宿へ。友人のお仕事のお手伝いで、

新宿三丁目にある甲州屋呉服店へ、きものの撮影に。

大正12年創業の老舗。

きれいなきものを何着も着させていただいた。

こちらは今回着たなかで一番夏らしい小紋。

ちょっと美味しいものを食べに行くなどに

さらりと着られたら素敵だ。

着物を持ってきたら着付けだけでもするので、

気軽に遊びに来てください、とのこと。

着物、着るだけで華やかになるし、

体型も気にしなくていいし、

もっとお近づきになりたい。

 

こちらが若旦那の志村郷親さん。

こんな笑顔で迎えてくれるはず。

 

渋谷に移動し、カフェで今日締め切りの原稿を1本仕上げ、

明日AM締め切りの原稿の半ばまでとりかかったところで

夕方の連載取材に。

 

取材後、一緒にいた元後輩の編集者を連れ、

ふたりにとっての元先輩の会社で開かれた

交流パーティに足を運ぶ。パーティといっても

ごくごくラフなスタイルで、仕事帰りに寄って、

勝手に混ざっちゃって!という感じ。

ミクソロジストの方がカウンターで

日本酒カクテルを振る舞ってくれた。

奥のデスクでは若者が一生懸命働いている。

近未来的ワークスタイル。


 

私は保育園のお迎えがあって、

同伴した編集者もアポイントがあって、

15分ほどの滞在で退席。

夕暮れにカウンターで一杯

グラスを傾けつつ旧知を温めるみたいな、

近未来的アペロスタイル。

 

今日もパパ不在につき、食事は残り物のほかに

焼いた肉と茹でたブロッコリーでおしまい。

ワイヤートルソーにいろんなおもちゃを引っ掛けて

現代アートを作ったり、

お風呂で水中眼鏡をつけて顔をつける練習をしたり

ゆるやかな夏の夜を過ごして1日を終えた。