毎年のことですが、GW進行がやっと終わったと思ったらもう

お盆進行に突入して、なかなかに慌ただしい日々ですが・・・

お知らせしたい件も溜まってきているので、午後のコーヒーブレイク。

 

Marisol8月号発売中。

ファッションの「白上手・黒上手」の企画も

もう洋服はシンプルでいいんじゃないかと

最近つくづく思う私にとってとても役立ったし、

美容の「顔以外ベスコス」も、

年々髪や体型の悩みが増える私に大変参考になりました。

 

私自身はいつもの書評連載を担当。

今月メインに取り上げたのは

井上荒野さんの「その話は今日はやめておきましょう」。

なんとも言えないリアリティ。切ない。さすが荒野。

サブに取り上げたのは

湊かなえさんの「未来」、恐ろしや。

akikoさんの「ジャズを読む」、ジャズが聴きたくなります。

グレアムスウィフト「マザリング・サンデー」。

日常の中の恐怖という意味では、「その話は〜」に通じなくもない。

 

私達の心の中というのは、恐ろしい悪意が淡々と潜んでいたりします。

この間たまたまテレビをつけたら

平井堅さんの「知らないんでしょ?」という曲が流れていて。

多分めっちゃ有名な曲なので私がわざわざお知らせするものでもないとは思いますが。

私はうっかり聞いてしまって、平井堅さんのあの美しい声で。ゾッとした。

まぁ、スガシカオが歌っていれば全然なんとも思わなかったりするし、

『未解決の女-警視庁文書捜査官-』というドラマの主題歌だと知れば、そうねと思うけれど。

 

私達は自分の中に清らかな顔と、醜い顔を、きっとみんながもっていて、

自分のその醜い顔を知っているから、孤独だし、

他人のそれを見たとき、突然暗闇で鏡を突きつけられたような気がするんだろうな。

 

今回取り上げた作品もそれぞれに、人の醜さと美しさを、突きつけてきます。

夜中や、明け方の、家族が眠っている一人きりのときに、

あるいは電車のなかで、都会の喧騒のなかで、読んでほしい本たちです。