お前は仕事に祝福されている。
映画「フリーダム・ライターズ」より。
問題の多い学級の教師として赴任した新米教師である、
ヒラリー・スワンク扮する主人公が、生徒と、学校と、戦い苦しむ。
そんななか、主人公の父が言ったのがこのひと言。
仕事って何のためにやっているんだろう。
誰のためにやっているんだろう。
時々私達はわからなくなってしまいます。
クライアントのため、世のため人のため、
商品のため、上司のため、会社のため、社員のため、
親や親戚のため、家族のため、自己満足…
自分が「○○のためだ」と思っても、
すべての仕事がそれに直結するわけではないでしょう。
時には、それに反する仕事に
従事しなくてはいけないこともあるでしょう。
よかれと思ってしたことが、
逆の結果になることもあるかもしれません。
事務的なことや内部調整的なことに追われる日だってあります。
組織が大きくなればなるほど、仕事は複雑化していって、
ある日、ある人というミクロで切り取ると
どこに向かっているかわからないこともあるに違いないのです。
けれど、そんなときは。
全部ひっくるめて、今、自分のやっている
「その仕事に祝福されているか」と考えて見ましょう。
私達が、ときに、自分の夢やポリシーとのギャップやら、
他の人の仕事と比較しての世間体やらのために、
軽んじたり、恥じたり、疎ましく思ったりしている仕事も
その「仕事側」に意思があって、
私達の仕事ぶりを見ていると考えてみてください。
上司や、同僚や、クライアントが見ていなくても、
評価してくれなくても、
目の前の仕事が私達を見ているのです。
そして、真摯に向き合っていれば
ちゃんと祝福してくれるはずです。