人生の喜びは3つある。
すべきことと、望むものと、愛する人だ。
すべきことと、望むものと、愛する人だ。
これは、私が高校時代、「英語の構文150」という参考書に載っていた格言。
恥ずかしいことに原文を覚えていないし、正確な訳かどうかも記憶があいまいだけれど
その後の人生で何度も反芻している言葉のひとつ。
ほしいものがあるのに手に入らないとき。
「何でも手に入るお金持ちはいいなあ」と思ったり
「生まれつき美貌の子はいいなあ」「才能のある子はいいなあ」と思ったり
やらなきゃいけないことに追いかけられて押しつぶされそうになったり
好きな人の気持ちが自分のところになかったり…。
そんなとき、私たちはつい自分を不幸だと思ってしまいます。
でも、逆に考えてみる。
すべて手に入って、もはやほしいものがなく、やるべきことが何もなくて、愛しい人もいないとしたら。
そんな人生に魅力がありますか?
その先にあるのは死ではないでしょうか。
したいこと、ほしいもの、やるべきこと、愛しい人、希望、憧れ、欲求。
そんなものに私たちは生かされている。
そんなものがたくさんあるから明日を思う。
だから、まだ手に入らないものがあるって素敵じゃない?
まだ栓を抜いていないシャンパンが目の前にあるように。