先日、ご近所のお友達に、
広尾に新しくできたお寿司屋さんに連れて行っていただきました。
彼女はメーカーの営業職として海外を行き来するような
アクティブワーキングウーマンだったのですが
魚河岸の3代目と恋をして、キャリアを捨て結婚!
というドラマチックな人生の持ち主。
「FRaU」の6月12日号でご取材をさせていただいているので
ご興味のある方は図書館でバックナンバーを(笑)。
で、そんな彼女のご主人がお魚を卸しているお店。
「鮨 いまむら」。9月上旬にオープンしたばっかりですが、
早くも食べログに出ているのですね!
http://r.tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13096905/
その前には西麻布のバーレストラン「坊」で握っていたそうです。
私は以前地下のBarにお邪魔したことがありますが、
こちらも、静かで、おしゃれなのにけれん味がなく、とても素敵なお店です。
今村さんがいなくなったために、お寿司は出さなくなってしまったようですが。
さて、そんな「鮨 いまむら」さん。
北里研究所病院の隣、といっていい、とてもわかりやすい場所。
L字のカウンターで8席くらいですから、予約していったほうがよいと思います。
白金のお寿司屋さん、と聞いて皆さんは何を連想しますか?
ちょっと敷居が高そうだなって思ってしまう人、多いのじゃないでしょうか。
実際、私も以前お寿司屋さん特集で多くの有名店を回りましたが、
職人は頑固でいい、ぶっきらぼうでいいと考えている板前さんも多いですから、
他のサービス業と比べてホスピタリティの低いお店が多いのも事実。
でも、私たちはただおいしいものを食べたいんじゃなくて、
おいしいものを食べることを通して、幸せになりたいんだもの!
そんな不満に答えてくれるのが、いまむらさんだと思います。
まず店内は明るくて清潔で、嫌な緊張感がまるでない。
ご主人も奥様も、何というか人柄の温かさがあふれているのです。
それでいてご主人もかっこいいし、奥様もキュートな美女。
やはり目の前にいる方は美しくないとね!
そして、握りを出すたびに「これを進ぜよう!」「ははあ!」みたいな(笑)
上目線のお寿司屋さんとは全く違うので、本当にリラックスしておいしさを楽しめます。
お鮨はどれも酢で〆てあったりたれをつけていただいたりして、
お醤油は使わなかったんじゃないかな。
それがどれもこれも絶妙なメリハリと優しさをもっているんですよねぇ。
いい仕事、というのでしょうか。でもそれが少しも押し付けがましくないの。
お寿司と言えば「テンポよく」いただくものという見方もありますが、
ワインをいただきながら、少しずつゆっくーり楽しむお寿司にぴったり。
小さく握っていただいて、3時間くらいかけてほぼ全てのタネを食べてしまったのでは!!
さらに、奥様がソムリエでパティシエ。
ご主人の握るお寿司に合う、香りと渋みと甘みと酸味とが少しずつ感じられる
絶妙な赤ワインをいただきました。
デザートのアイスクリームも奥様の手作り。
これから数品ずつそろえていく予定だそうです。
新しいお寿司屋さんに行くのは勇気がいると思いますが、
たぶん、行ってよかったーと思えると思いますよ!
ちなみに…
私はできればお寿司屋さんには男女のカップルで行ったほうがいいと思っています。
絵として、カウンターの後ろ姿はそのほうが素敵だなぁと。
女性同士で行く場合も、あんまりちゃらちゃらした格好でないほうがよい気がします。
装飾の控えめな、シックなワンピースとかがいいかな。
もう、本当に私の私見というか趣味の世界なのですが!
フレンチやイタリアンに行くときに比べて無頓着になりがちだと思いますが、
お寿司屋さんって、お店がコンパクトな上に、照明も明るいから、
お客さんの一人ひとりの外見が店の雰囲気に影響する度合いが大きいと思うのです。
みんなが居心地良く過ごすために、お洋服やアクセを選ぶときに
ちょっとカウンターが満席だった絵を想像してからセレクトしてみてはどうでしょうか。