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私立中学が偏差値を上げていく方法
その②
特待生枠を作る
コース別に試験日あるいは定員を分けるのは、割と正面切った方法ですが、特待生枠を作るのは、もう少し奥の手のイメージ💦
コース別にする場合、基本的にはそのコースで1クラス(あるいは2クラス)分の定員を満たさないといけません。
通常、1クラスは40人前後を想定していると思います。
学校からすれば、1人の教員が1時間授業をするのに、生徒が10人でも40人でも手間は大して変わらないんですから、40人の方がタイパもコスパも良いですもんね。
定員割れすると、収入が減りますし、併願の生徒のことも考えると、定員+α合格を出す必要があります。
合格者数が増える→増えた分、偏差値は下がる⤵️
少人数にするなら、そのクラスは授業料を倍にするとかにしないと元が取れないけど、倍にされたら志望する生徒は減りますし…
特別コースだけ、少数精鋭で10人〜15人クラス、しかもお値段そのまま(手間暇かけます)、という学校もあるかもしれませんが、その場合は6年後の合格実績をそのクラスで稼ぐという学校の期待と先行投資になります。その分、一般クラスの授業料が割高になりそうです
こう言った問題を解決する手法として、特待生枠が編み出されたと思ってます。
優秀な生徒を集めるため昔から特待生枠があった学校もたくさんありますが、新しく特待枠を作って、特待枠だけ試験内容を分けたり、試験日を別に設定しているところは偏差値表を意識しているのが見え隠れ
特待と一般入試でテスト内容を変えると、まず偏差値表で別の欄に表示されます。
特待と一般入試でテスト内容は同じでも実施日を変えると、やはり偏差値表で別の欄に表示されると思います
一般クラスの中の数人が特待生だとしても、
ぱっと見、特待生は特待クラスに入るのかなと勘違いする人もいるでしょう。
特待生が特待クラスに入ると言うことは、この偏差値ラインより上でも2割は不合格になるんだから、相当賢い子がたくさん入学するんだ…と勘違い。
特待クラスがあるわけじゃないことを知ってる人でも、同じクラスのトップにはこんなに高偏差値の子たちがいるんだ、そう言う子たちと机を並べて勉強できるのなら…と勘違い。
実際には、特待生で合格した子どものほとんどが辞退してる学校があります。
本命の前受けで、力試しで受験した人たち、塾から特待枠の合格実績のために試験を受けるよう勧められた人たち、
結果的に、特待合格した子が誰も入学してない特待枠があると言う話…
幽霊偏差値ですね
この辺の事情を知ってる方は、
合格者の偏差値じゃなく、入学者の偏差値を見たい、と言ってますね〜