収まっていた執筆意欲がムクムクと溢れ出してしまう本に出会い、つい手にとって読んでしまったが最後。
こうしてブログで皆さんに共有し自身の考えを吐露しない事には完結しません、この問題。
読書家の女社長さんからお借りした小説、その名も「エイジハラスメント」は、アラサーのモモスムの心を強く強く揺り動かしたのでした。
この表紙にも悪意が・・・?
モモスムは今日ファッションショーに行きました。若く美しい女の子達がランウェイを爆音と共にくねり歩き、「ここでは細くて若くて美しい事こそが正解」と会場全体で洗脳してくるアレです。
そんな日に限り、娘がお昼寝してるからと何気なく手に取ったこの作品を読み、若さって一体…と色々と考えることになったのでありました。
この小説の主人公は、優しく誠実な旦那様と、可愛い6歳の娘がいる平凡で幸せな専業主婦、蜜、34歳。
年齢よりも少しだけ若く見え周りよりも少しだけ可愛いのがちょっとした自慢の彼女に、冒頭10ページ目から容赦ないイジメ(エイジハラスメント)が繰り出されます。
ここであえて「イジメ」、と書いたのは、いくらなんでもここまでいう事ないだろう…という辛辣なセリフが出るわ出るわ…パート先の店長も、旦那の妹の女子大生も、旦那の親友も、酷すぎるセリフを妙齢の蜜に吐きまくるのです。
※ここからネタバレ注意
挙げ句の果てに旦那様は21歳の中身もしっかりした芯のある女子大生と浮気、
娘と行くディズニーランドの約束を蹴ってあろうことかその女とディズニーランドに行ってしまいます。
やめて…辛過ぎる…。読んでて泣けてくるほど浮気発覚シーンでの妻側の心理描写がリアルで、読み進めているうちに自然に怒りがこみ上げてきます。
自分には持ってない物を全て持ち合わせた若い女に愛する旦那様が心惹かれている。しかも、娘との約束を反故にしてまで入れ込んでいる。
ずっと誠実で浮気もせず家族を守ってきた旦那様だけに、上手に浮気が出来ない。
そんな旦那様だから、まだ愛もある。
辛い立場で、義理の妹にはババア扱いされ、パート先の店長にもババア扱いされ、それはそれは酷すぎるセリフを吐かれ、
挙げ句の果てには浮気相手の写真まで見つけて…はぁ~…内館先生、意地悪過ぎやしませんか。
そして、ストーリーの合間に、ねじ込むように挟まれるセリフの数々。日本は若さ至上主義だ、30代以上の女には価値がない、25歳以下の女とはホテルにいかない、肌がこうだなんだどうした…など…
これからの人生が恐ろしくなってしまいました。
結果、主人公及び読み手は、若い時に若さと美貌だけで渡り歩き何も成し遂げてこなかった人が30過ぎてもボーッとしてると、自分に急に自信が無くなるから心しておけよ…という筆者のありがたい教訓を得る事になるのですが、
それにしても、手厳しい。
しかし、モモスムはこの小説を読み終わってすぐに向かったTOKYO RUNWAYの会場で、
輝くばかりに美しく、若いモデルの女の子達を散々拝んだ結果、
「地球は若くて可愛くてエロティックキャピタルが高い女が回しているのかも…?」と素直な感想を持ちました。
地球を回している女の子たち↓
モモスムが仮にどこかの国の要人で、もしあの子達に束になって「戦争やめて~♡」と言われたらやめるだろうな…とか。
おまけにその直後に出てきた下着姿のメンズモデル達を見て、
「こりゃあ旦那様が見慣れた奥様より若くて美形の異性に心奪われる気持ちも分かるわ…」となり、
女性を喜ばせる為に、若くて美しい男子を上半身裸の下着姿でランウェイを歩かせるショーが堂々と行われるなんて、
日本も変わったじゃん!と、何だか清々しい気持ちになったのでありました。
女の子達の欲望が、大っきなビジネスシーンを動かしてる勢いを感じたんですね。
蜜は、色々とキツイ経験をして大人になり、蜜なりの人生観を手に入れ、夫とよりを戻す人生を選択しました。
モモスムは、蜜の人生と若い女性のパワーが爆発している場所を短時間で続けて体験し、若さの持つパワー、荒削りさ、魅力、色んな物を吸収し、
人生は、やっぱり後悔せずにやりたい事をやりたいと言い、実現し、一瞬一瞬を楽しんで生きていればきっと30になっても40になっても79になっても別に後悔したり自信を無くしたりしないんだろうな、と思いました。
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ちなみに、電車で隣に座っていた女の子が、「東京って可愛い子が多いなぁ~いいなぁ~」などと言いながら彼氏らしき人とCoachで買ったらしい戦利品を手に広尾駅で下車して行きました。愛らしい無垢な感じを演出しながらしっかりとプレゼントをGETし高級住宅地のある広尾駅で一体何を・・・?
モモスムが1番気になるのは、若くて可愛い子もそうですが、この様なテクニックありそうな女子です…\(^o^)/