伊藤直季 【涙を流し、由理とシルエットキス】眠れる森9話 | 木村拓哉芝居研究所

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木村拓哉ではない人々の存在自体を、偏見・受け売り・見ていないのに「何をやっても」と知ったかぶり・違いも解らない低知能・嫌いだから叩きたいだけ・四流ネガキャン記事の執拗な印象操作・洗脳・先入観による理不尽極まりない迫害から守るため、命を懸けて分析します

※9話で、直季の父=実那子の実母と不倫していた実那子の実父が15年前のクリスマスイブの現場にいたかもしれない、そして真犯人の可能性もある、という疑惑が浮上し、直季が不安に想い始めた後の場面。

このキスの後、直季は父に犯人かどうか問い詰めに行く。

由理に『私だって直季を救えると思う!』などと言われ泣いたのは、8話ラストと9話最初で直季が国府に暴行されたことや、15年間片想いし続けた実那子が実の姉だったショック、失恋、実那子に迷惑を掛けた罪悪感、父が不倫していたこと、そして何より父が真犯人の可能性があること等々、多くの苦しみを抱えているからだと思われる。


★★★国府に暴行された後、敬太の前には現れたが由理の前から姿を消したのは、色々と力になりたがる由理を巻き込んで危険な目に遭わせたくなかったからだと思われる。

また、父のことを知っていくうちに悩みでいっぱいになり、一人になりたかったのかもしれない。敬太は調査のパートナーだが、由理とは心と心でぶつかる関係だから。

但し、7話で実那子と父が同じだと知った後、実那子への気持ちに区切りを付けようとした関係で由理に優しくなった(8話10分50秒~料理作りに行きたいと言った由理に「くれば」など)ため、父の悩みで消えたというより、やはり巻き込みたくなかったからだと思う。

(由理に優しくなった理由は、6話の冷淡なセックスで傷付けた罪悪感なども大きいと思われる。7話でケーキを買ってきた由理の訪問の際も、実那子と父が同じだと知る前だが、セックス前よりは怖くない)

★★★由理の前から姿を消す前、直季はクリスマスを由理と過ごしてもいいというように七面鳥の話をしたり、痴漢が多いからと駅まで送ったり、由理とイイ感じだったため、【この時から由理のことを好きになり始めていた可能性が高い!!】そして由理を巻き込まないために、もう逢わないと決意したのだと思う。

でも由理はそれに気付いていない。

★★★★★あ!だとしたら直季の涙は何より、【由理のことを好きなのに、心配だから突き放して独りで生きなければならない孤独と、『直季がそばにいないと死にそうな私を助けて』と言わせるほど由理を傷付けなければならない痛みと、抱き締められ由理の言葉を聞いて(もう独りで強がらなくてもいいんだ……。由理と一緒に生きていいんだ……)と肩の力が抜けたような安心感】からだと思われる!!!!!!!

ただ、実那子の件の調査から身を引けば、自分も由理も国府に襲われる心配はないのだが、そこは実那子に無事に結婚式を迎えさせるという義務感がある。実那子に迷惑を掛けた罪悪感もあるため、途中でやめたりしない。

9話32分48~

右目から涙。
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直前まで由理が話しかけ続けてもずっと無視していたというのに、

なんと由理の言葉で!、あの直季が涙するという!、歴史が大きく動いた瞬間。


自分の性格が由理っぽいが故に由理と化している私としては、頭が左右に小刻みに震え出し、息苦しくなり呻き、どうすればいいか分からなくなって一人ベッドの上で蹲り身悶えるほどの深い感動。


直季のこの涙を見ていると切なすぎて苦しい。

自分がここまで深く強く誰かを愛し続けられることの歓びを実感すると共に、やっと由理の悲願の片想いが届いた幸せな場面のはずが、

あまりの切なさで切ないを通り越して悲しくなってしまい、これまでの直季との山あり谷ありの道のりを思い出し、

死ぬほどつらい恋だなぁ、どうして私この人じゃなきゃだめなんだろう、こんなに一途に愛するしかない私は今やっと幸せを噛み締めているけれどやっぱり不幸なんだろう、だから幸せなのにそこで止まらず通り越して悲しくなっちゃうんだろう、と複雑な気持ちになってしまう。

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この後、直季が勢い良く振り返って強く長く抱き締めてくれて、優しくセクシーに両肩を撫でるように両手を滑らせながら由理の両肩を離し、

(空から降る一億の星の涼のように狙ったセクシーさではなく、優しさ故に自然とそういうセクシーな動作になった感じ!)

泣きながら下を向いている私のことを珍しく真っ直ぐ見つめてくれる。

せっかく直季が珍しく向き合ってくれているのに由理が何故顔を上げないのかは分からないが、

直季に真っ直ぐ真剣に至近距離で泣き顔を見つめられるなんて、私だったら恥ずかしくて恥ずかしくて絶対顔上げられない。だから由理と一緒。

泣きながら真剣に見つめられて、直季を〝男〟だと感じた。

眉間に皺を寄せて切なそうに泣きつつも、同時にクールで静かな大人っぽさも漂わせ強く抱き締めている表情にも、今までの直季とは違う種類の〝男〟を見た。

振り向いてくれない男特有の色気とは違う種類の色気。オーソドックスな色気だけど、それを直季が纏うと物凄くレア。破壊力が群を抜いている。

それまでは一方的に好き好き言い続けていたが、この時、自分に対して性的な目を向けられたと感じた。(心が痛いセックスはしたが)

他の誰でもなく、直季様に自分を女として見てもらえる幸せ。どれだけ貴重なことか。

だからこの場面は振り返る前も振り返った後もまばたき禁止。

他の男に見つめられる感じ、ああいう性欲を直季様だって同じように持っているんだよ、同じ男なんだから。

振り向いてくれなすぎてそういう感じしなかったけど、これから直季の性欲が私に向かってくるかもしれないと思うと……。

直季もただの男なんだ、でも、全然違って私にとって特別、唯一無二の人、その人が今私を女として見てくれているなんて……。


顔を上げない由理の額に、額をくっつける直季。

そして、キス。

どんなに恥ずかしくてもここでだけはちゃっかり顔を上げるよ!だから由理と一緒。


ここまで来たら、今夜は絶対セックスだと思った。

どんなに好きでもセックスまでは行きたくないことが多い私だが、直季にならどこまでも誰よりも尽くしたいと思った。

どんなにタイプでも性欲が強い男性は苦手で疲れるけれど、直季となら疲れ死んでもいいから突かれ続け疲れ続けたいと思った。

相手が直季だろうと、疲れるのは肉体的、体力的な問題だから、疲れることは疲れると思うけど幸せな疲れに決まっている。

……私、どんだけ体力ないんだか。