こんにちは、川名由倫です( ´ ▽ ` )ノ☆
数ヶ月ぶりに更新したので、今のうちに飛ばしておくぜぇぇぇ!!!ということで、早速の更新です。笑
さて、前回まで申し上げましたとおり、今期のお酒造りは「見習い」から「酛屋(酒母担当)」へ昇格したワタクシ。
大雑把に言ってしまえば、お酒造りのメインの発酵段階に行く前に、酵母というアルコール発酵を担ってくれる微生物を、小さめのタンクの中で健康に大量に育てる係です!
ひとくちに「酒母」と言いましても、当蔵では、目指すお酒のタイプに合わせて、昔ながらの仕込みかた「山廃(やまはい)」と、短期間で安全に仕込むことができる「速醸」の2つの方法を採っています。
「速醸」は、麹・蒸し米・水に、酵母と乳酸を入れて仕込みます。
この乳酸が、タンク内で雑菌が繁殖することを防ぎ、酵母のみを純粋に培養することができるのでありますぅ!!!
一方「山廃」は、麹・蒸し米・水のみで仕込みます。
蔵の中に生息する乳酸菌の中から、お酒造りに適した子のみを取り込んで、乳酸を生成させます。
乳酸が一定数量になり、酵母が培養できる環境になるまで17日前後かけ、ようやく、酵母添加!
まだ乳酸が充分でないうちに、速醸酒母で培養している酵母が混入したら、えらいこっちゃです!
混入してしまったとしても、微生物ですから、私たちの目では見えないので、毎日ヒヤヒヤでした。。。
速醸が15日前後で完成するのに対して、山廃は30日以上という長丁場なうえ、なかなか乳酸が増えてくれなかったり、いつもは酵母添加して数日後にプクプクと発酵するのですが、いきなり翌日にプクプクしてきたりwww
「汚染かああああああ(゜Д゜;)!!!???」と、かなーり焦りました…
いかんせんデコ助なもので、速醸でも色々とやらかしたんですけどね。笑
大吟醸の酒母は、仕込んだ夕方に手で混ぜ混ぜするのですが、冷たくて腕まで真っ赤なのに、やっているうちにランナーズハイのようになって楽しかったです。笑
どれもなんとか美味しいお酒になったので、結果オーライでしょうか。←自分に甘い
まだまだわからないことだらけ。
ようやく外に遊びに行けるようになりましたので、今期の「黄金澤」「橘屋」の感想を、皆さんと飲みながら伺いたいです(^^)
ではでは、またー☆