感情を表すことの大切さ | 「国語教室 Hey Ho」安藤友里のブログ

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「国語教室 Hey Ho」代表の安藤が、思ったこと・考えたことを綴ります。「文章力をつける」教室を開いているのだから、自分も文章を鍛えないと、と思って書いてます。

課題図書の紹介は、今日はお休みで。

ちょっと重い内容の投稿ですハート


昨日は中学高校のスクールカウンセラーのお仕事でした。

週1回金曜日に10時〜18時の勤務なのですが、

昨日はなんと、空き時間が16:15〜16:45だけガーン

お昼とかトイレとか、予約入れるとき考えくれへんか?と

受付担当の先生の感覚を疑ってしまうけど、

困ってる生徒や親御さんがいたら、そりゃあそっちが優先ですよねあせる


こんなに多く相談を受けたのは、4年目にして初めて。

ますます学校というシステムが時代に合わなくなってきたことや

情報過多、SNS等による心への影響、

コロナ禍で拍車のかかった希薄な人間関係など

積み重なってきた生きづらさが子どもたちに顕現しているのだと思います。

 

相談者それぞれ事情は違うし、困りごとも不登校だけでなくいろいろ。

保護者(圧倒的にお母さん)が相談に来られることも多く、

30代・40代の人たちが生きてきた中での「常識」「正しさ」が

親子を縛ってるようにも感じることもあります。

自分たちが懸命に歩んできたからこそ

その道を我が子にも歩ませ、幸せになってほしいという願いが強く

その思いは十分に理解できるのですが

時代は変わりつつあり、願い通りにはいかないことが多いのです。

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仕事の後は「子ども心身医療研究所」の研究会へ。

今月は「感情焦点化療法」について学びました、

先生の話の中で印象に残ったのは

感情は哺乳類にとって生存のために大切なことだということです。

不安によって体を守る反応が出たり

怒りによって相手を威嚇し身を守ったり、

悲しみを分かち合うことで前に進めたり……。

感情を表現することは動物の本能なのに、

人間の社会、特に今の日本では

感情を抑えて周りに合わすことを強いられることが多いです。

ヒトの目を気にして思ったことが言えず

空気を読んで目立たないように息をひそめ、

家族の顔色を見ながらの生活真顔

子どもたちは、いまだに40人学級の学校で

「打たれ」ないように「出る杭」になるまいと気を遣いつつ

内申点のために「積極性」という奇妙な評価のために努力する。

 

そんな社会を変えるには、結局は人が変わるしかない。

まずは、カウンセリングのクライアントさんや

教室の子どもたちに「感情を出していい」

その感情をしっかり言葉で表そう

と伝えようと思っていますニコニコ