堺市新金岡の「国語教室HeyHo」、安藤です
昨日の小2の作文に続き、今日は小3のお子さんが書いた「節分」を紹介します
書く前の目標は次の3点でした。
〇「カギカッコ」をたくさん使って書こう。
〇「カギカッコ」の後は「言いました」を使わずに、他の言葉で表してみよう。
〇Aちゃん(このお子さんの名前)らしい「思ったこと」を書こう。
やはり目標をクリアして、次のような作文ができあがりました。
きのうは節分だったので、え方巻きを食べて、豆まきをしました。え方巻きは、南南東を向いて食べました。でも、お姉ちゃんが
「南南東は、ちょうどテレビのほうだ-」
とつぶやいたので、方いじしんを見て、
「ほんまや、やったー」
とさけぶと、お姉ちゃんが
「A(名前)はテレビのほうじゃない」
と言われたけど、
「テレビのはしのほう!」
と言いかえしました。百二十四年ぶりに二月二日なのにびっくりしました。まえ友だちに
「節分っていつ?」
と聞いたら
「二月二日」
とこたえたので、毎年二月二日なんだと思ったからです。
豆まきの時は、
「鬼は外、福は内!」
とさけんで、げんかんはドアから、窓のあるへやは窓から、窓のないへやは
「福は内」
とつぶやくだけで、鬼は外のときは投げて、福は内のときは平らな所に三つぶずつおいて、さいごにおいたまめをかいしゅうして食べました。あまった豆は、食べてしまいました。
きゅう食で豆がでたので、と中で数えたら三十六個ありました。となりの友だちは、大おかずのとん汁にぜんぶ入れていました。わたしが
「おいしい?」
ときくと、すごくおいしいと言って自分でビックリしていました。でもわたしは、まずいと思いました。
たぶん、家の前に豆が少しおちていると思います。いつもは少しおちています。
3年生になると、自分の言動を周りの様子と合わせて、とても丁寧に詳しく書けるようになります。
一方で、重要なことと些末なことの区別はまだできません。
だから、思ったことをどんどん書いていけばいいのです。
多少係り受けがおかしかったり、話が飛んだりしていても、指摘したり直したりせずに、たくさん書けたこと褒めることが大事です。
そうすると、「自分の思いを書いて伝える」ことに自信を持てるようになります。
そして、このお子さんのようにたくさん書けるようになってきたら、「言った」の代わりに「さけんだ」「きいた」「答えた」「つぶやいた」などを使う工夫ができることを目指します。
◎自分らしい思いを、のびのびたくさん書けること
これが3年生にとって大切なことです
昨日の記事は↓こちらです^ ^