国家試験合格の報告〜志望校選びは大切です | 「国語教室 Hey Ho」安藤友里のブログ

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「国語教室 Hey Ho」代表の安藤が、思ったこと・考えたことを綴ります。「文章力をつける」教室を開いているのだから、自分も文章を鍛えないと、と思って書いてます。

3年前の卒業生から

「看護師の国家試験に合格したよ!」

と報告がありました。


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 また看護師ネタです^^;)

元勤務先が

看護師になる子が多い学校だったわけではなく、

たまたま(ではないか、意図的?)

私が担任したのは

上の短大に上がる子がほとんどいなくて

いろんな進路の子が集まったクラスばかりだったから(笑)

 

で、報告してくれたTちゃん。

両親ともに病気の後遺症から身体が不自由で、

懇談や学校行事にも来られず、

1年間、一度も電話すら話せない。

…という家庭環境の子でした。

しっかりはしていたものの

Tちゃん自身も片頭痛の持病があったり

アルバイトで疲れて朝起きられなかったり、

遅刻や欠席が多かったんです。

 

看護師になりたいと言うTちゃんでしたが、

看護の専門学校は

遅刻や欠席にとても厳しくて。

患者さんの命を預かる人間を育てるのだから

当たり前ではあるのだけれど、

受験前から、遅刻・欠席の多い受験生は

ふるいにかけられます。

3年間で遅刻・欠席が10日以上あると

公募推薦は受験さえできない学校もあります。

 

そんなわけで、

Tちゃんにはほとんどの学校の

公募推薦の機会がありませんでした。

 

しかも、経済的事情もあって

奨学金が出る学校でないと進学できません。

ましてや「入試対策」のために

塾に行く余裕なんてないから

Tちゃんの力で入れる学校。

教科の勉強はそれほどできないけれど

よく言葉を知っていて大人の会話ができる…


制約?多すぎたけど、探せばあるものです。

入試科目が、国語・作文・面接・一般常識 

欠席のシバリもなく

卒業後、3年間のお礼奉公を条件に

給付型奨学金もある!


条件の合うのは唯一そこだけ。

で、背水の陣で臨み、見事合格‼︎


それから3年。

頑張ったんでしょうね。

報告を受けて

「Tちゃんなら厳しい看護師さんになりそう」

とメッセージを送ると

「相手を思うからこそ厳しくできる看護師になりたい」

と返事が返ってきました。

立派な看護師さんになりそうです^_^


常識的には難しい条件だったけど、

諦めずに受験できる学校を見つけたことが

夢を叶える第一歩でした。


 志望校探し、大切ですよね。


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