頑張ろう | 奮闘日記

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元JW2世の人生



先日
人生を取り戻す~”JW”の家に生まれた私~ 
を観ました。

3人の方が、人生を取り戻している最中だというこの番組。

わたしも人生を奪われたと思っています。成長過程で必要な沢山のものを、理由はどうであれ親は排除し、思考も感情も行動も制限して強制して育てた。

中学生で『もうそろそろ』という理由でバプテスマを受けさせて、排斥になったら犯罪者扱い。

あの時、バプテスマを拒否したらどうなっただろうと時々考えます。多分鞭はされなかっただろうけど、なぜ受けれないのか、何が躊躇させているのか、受けるために何をするべきなのか、バプテスマを受けると言うまで滾々と言われただろうと思います。

もし時間を戻せるなら、わたしは小学生のときに戻って祖母に助けを求めたい。無理だったら家出して両親から逃げるために手を尽くしたいと思うのです。

親に愛情がない訳ではありません。でも、子供にとってはエホバの証人という宗教は有害だと思うのです。

自分達だけが正しい→他は間違い
これだけでも、どんな歪んだ子供になると思いますか?
同級生がもうすぐ焼き殺される、それはエホバの教えを退けた親の責任。私達は違う。あなたはそれに感謝しなさい。もし同級生を救いたかったら証言しなさいなんて、どれほど子供の心が壊れるか想像できるでしょうか。

それでも、しんどいのはエホバの証人を辞めた後です。自分には何にもないと思い知るのです。エホバの証人を辞めるときまで自分で考えて決定することを親は許さなかった。それをサタンに隙を与えていると言って決して許さなかった。社会に出た時、わたしは体だけ成長した中身のスカスカな人間でした。

番組の田中弁護士、小松猛さん、夏野ななさんの言葉には共感しかありません。なんだか分からないけど、ずっと涙が止まりませんでした。

一世と二世(三世)は苦しみが全く違うとわたしは思っています。どちらが苦しいということではなく、苦しみの質が違うと思うのです。

わたしはもう親が何を信じていようが何も言うつもりはありません。でも、宗教で苦しむ子供は一人でもいなくなって欲しいと切実に願っています。エホバの証人が宗教的教育を子供に課す事に一切の妥協を示さないのなら、そんな宗教は消滅して欲しいです。


番組を観て、わたしも頑張ろうと思いました。人生を取り戻すというよりは、人間性を取り戻すって感じですかね。

自分に恥じない生き方をしていきたいです。