生体肝移植後、退院してから日常生活に戻ってた時、
ピンポーンって、小学校の子供会の役員さんが訪ねてきた。何の用事だったかは忘れたけど
同じマンションの住人でもない人だったからよく知らない人だった。
その人が玄関ドアを開けたとたん、
『あの、大変な手術されたんですよね~勇気ありますね~私だったらとても怖くて
決心できませんよ~』
なんて言って来た。
私の心の声・・・なんなのこの人!勇気も何も、やらなきゃ死ぬしかなかったんだよー
なんもわかってないくせにずけずけ調子のったお世辞いうんじゃないよ。
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配偶者さんと口げんかになった時、
ついに出た~『誰のおかげで今、生きとると思っとるんや~』
私、「どうせ、私の身内がいろいろ言ったけん、仕方なくドナーになったくせに。」
彼 『そうや~会社の人間が俺に”奥さん孝行しましたね~”言うて来たけん・・いやいや
手切れ金の代わりにしただけやって言うたわ~』
それ聞いて、配偶者さんの言いそうな言葉はありえるって思ったけど、
会社の人が”奥さん孝行しましたね~”ってなに~?単なる孝行と違うわ~
したのがすごいことなんて、悪いけど私は思ってないよ。もらった方のレシピエントが言うのは
世間的には顰蹙を買うかもしれないけど~結婚式の誓いの言葉で、喜びは2倍に悲しみは
半分に2人で苦楽を共にすることを誓いますか?約束します。約束します。って宣言し合って
結婚したのに、これをしないと相手が死ぬっていう時に、ドナーになるってこと当然でしょ。
反対の立場で、夫婦仲悪くて相手が嫌いであっても、私なら自分が後悔しないために、
人類愛としてドナーになるよ。
知らない人が、うわっつらだけの言葉、かけないでほしい。
配偶者さんはドナーになってくれた優しいいい人でよかったね。感謝しないとね~なんて
よく知らない人が、部外からもっともらしい声かけないでくれるって、心が叫びだしたくなると
きがあったよ。それこそ、あんた、何様よ~ってね。
ほんと、上っ面な薄い言葉はない方がマシだよ。