ひっそりと始まって | からふるテュール

からふるテュール

北欧神話の神様“テュール”は英語の火曜日tuesdayの語源
そんな火曜を中心に活動する
ゆららのパステル作品と
パステルで彩った“からふる”な日常です。
好きをいっぱい詰め込んで♡

「奈良のお水取り」がすむまでは
暖かくならないからね・・なんていう
春の訪れを待ち望む声を
よく聞きますが

私の住む町では
国府宮のはだか祭がすむまでは
春は来んからね・・というのが
古の時代からの言い伝えです。

旧暦の1月13日
今年は2月12日にあたるその日を
稲沢市民はどこかそわそわしながら
指折り数えます。

あと2週間

けれど年明けすぐから
タウン誌には特集がくまれ
 
もう とっくのとっく(笑)に
さらしやお祭り足袋などの
はだか祭用品は店先をにぎわしています
  
街はすでにざわめいているのです。





奈良時代から端を発するという
わが町のお祭りは

時代の波の中で
参加する人々の想いを幾重にも変えながら
大切に執り行われています。

その機運も
熱を帯びている人と
そうでない人が
この時代の中では
大きく分かれるようになってしまっていて
それも仕方のないことのようですが

私が嫁いだこの家は
どちらかというと
祭り熱の高い家柄であったので

私はちょっと得しているような気もします。

だって
ウキウキする人の中に居られるって
ちょっとしたご褒美ですよね(*^_^*)

義兄は毎年仕事を休んで参加する人で
もうすでに
うきうきして過ごしているのですが

休みにあたったら出る!
というスタンスのうちの旦那様は
今年は火曜に重ならなくってちょっと残念そう。

来年の旧暦1月13日は
火曜日にあたるとかで
「来年こそは出るぞ!」なんて息巻いています。

年が明けたばかりなのに
鬼が笑うよ(笑)



言ってみればはだか祭は
裸になれる男の人のためのお祭り

いくらあちこちで
雰囲気が高まっているとはいえ
女である私にとっての
春待ちは

もっと別のところにこそ
たくさんあって

そして
そんな細やかさこそが
嬉しい便りです。

今日庭先の樹に目をやると

ほら
 
三つ葉つつじが

ほら
 
子手毬が

ほら
  
 
ドウダンツツジが



その裸の枝に
そっとつぼみを育んでいるのに気が付きました。

あー

ひっそり 始まっている。



もうすぐそこ。

 
そこまで春は
来ているのだと思うと

私のウキウキも口火を切ったのでした。





ペタしてね

ひそやかな春まつり。 
始まり始まり好