こんにちは。離婚カウンセラーのゆらこです。
ある程度婚姻年数がある人が離婚する場合、特に女性は年金分割の手続きをしておいた方がよい人が多いはずです。
厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和4年の年金分割の件数は3万2927件。
令和4年の離婚件数は18万583件なので、離婚する夫婦の2割弱くらいが年金分割をしています。
ちなみに、離婚件数は近年減少傾向ですが、年金分割の件数は増加傾向です。
これは、熟年離婚する夫婦の割合が増えていることが理由と考えられます。
年金分割をしたらどれくらい年金が増えるかは人それぞれですが、平均では月3万円ちょっとくらいです。
表の「第1号改定者」は年金を分ける側の主に夫、「第2号改定者」が年金を分けてもらう側の主に妻です。
年金分割後の平均年金月額をみると、第1号改定者が約11.5万円、第2号改定者が約8.8万円となっています。
夫の扶養内だった女性は元々の年金が少ないため、夫の分を分けてもらったところで、夫よりも年金が少ないのが一般的です。
年金分割をしたら夫と同じ額の年金がもらえるわけでは決してありません。
月8.8万円程度の年金では不安になる人が多いのではないでしょうか？
年金はいろいろな方法で増やすことが可能です。
年金分割で年金が減ってしまった男性も、
年金分割を受けても年金が少ない女性も、
この機会に年金を増やすことを考えてみましょう。
年金を増やす方法としては、
・60歳以降も働いて厚生年金に加入する
・年金受給開始を65歳よりも後に遅らせる（繰下げ受給）
・国民年金未納期間がある場合には60歳以降に任意加入する
などがあります。
離婚することにならなければ、自分の年金がどれくらいなのかも知らなかった人が多いと思います。
離婚したおかげで、年金についても早めに対策を考えられますから、ぜひこのメリットも活かしてください。
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