こんにちは。夫婦カウンセラーのゆらこです。
20～30代の女性で離婚相談される方で、浮気などの明確な離婚理由がある方はあまり多くなく、大部分が性格の不一致的なところで離婚を考えています。
ところで、女性が性格の不一致で離婚を考える場合、夫のこういうところが嫌で我慢できないということを、具体例をいくつも挙げながら、詳しく説明できます。
つまり、自分は夫のことをもう知り尽くしたと思ってるんです。
そのうえで、この夫には何も期待できない、この状態が続くのは嫌だ、何年も一緒にいるのは耐えられないと考えてます。
「夫のことがよくわからないので離婚したい」なんて人はいないんですね。
みんなすごく夫のことについて、よくわかったつもりになってます。
ですが、私は「今見えている夫がすべてではないですよ」と言うことがあります。
他人のことなんて、そんなに簡単にわかりません。
少なくとも5年や10年一緒に暮らしたくらいで、全部わかるなんてことはないと思います。
また、人間は常に同じではなく、変化します。
今こういう人間だから、5年後も10年後も同じということはないはずです。
今仮にすべて夫のことがわかっていると仮定しても、未来の夫のことはわからないのです。
だから、今自分の目に映っている夫を基準に離婚を決める前に、少し立ち止まって、夫の知らないところを探してみてください。
と言っても、今までと同じことだけ続けていても、知らない夫は見えてきません。
夫の知らないところを引き出すには、今までやってなかったいろんなことを試してみる必要があります。
たとえば、今まで夫の顔を見るたび文句ばかり言ってた人は試しに1日だけやめてみる、そんな些細なことでもかまいません。
また、知り合う前の夫のことはよく知らないはずですから、昔のことや子どもの頃のことについて詳しく聞いてみるのもいいと思います。
今まで褒めたことのないところを褒めてみるとか、いつも当たり前にやってもらってたことに「ありがとう」と言ってみるとか、できることはいろいろあるはずです。
「こういうことを言うと夫はどう答えるだろう？」「こういうことをすると、夫はどんな反応をするだろう？」ということを、いろいろ実験してみるんです。
そうすると、「意外とこんなところがあるんだ」という発見があると思います。
努力しているのに結婚生活がうまくいかないという人の大部分は、相手を自分の思いどおりに変えようと一生懸命になってしまってます。
そして、相手が変わらなければ、もうダメだと諦めてしまっているのです。
他人はそもそも自分の思いどおりになんてなりません。
だから、結婚して夫婦になったら、相手を変えようと考えるのではなく、相手の知らない部分を引き出してみることを意識してみてください。
相手の知らない部分を引き出すには、当然ですが、相手に興味を持つ必要があります。
上にも書いたとおり、人間は常に変化しますが、何によって変化するかと言えば、いちばんはやっぱりそばにいる人間の影響で変化します。
だから、夫婦というのは、結婚したときと同じ状態がずっと続くわけではなく、お互いがお互いの影響を受けながらいろんな形に変化していくものなのです。
自分が相手に興味を持つことで、相手も自分に興味を持ちます。
それを続けることで、お互いが影響しあって、夫婦の形ができあがっていくのです。
相手が変わらないからと諦めることはありません。
自分が相手に興味を持つことで、何かが変わります。
★夫婦問題カウンセリング