インフルエンザワクチンよくある質問 | ゆら小児科クリニック院長のブログ

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神戸市東灘区御影にある小児科・アレルギー科の”ゆら小児科クリニック”です。
アレルギー外来・予防接種外来・乳児健診外来・食物経口負荷試験外来があり、ネットによる予約システムを導入しています。

インフルエンザワクチン接種の予約は、現在受付中です。

 

お知らせしているように10月1日から接種開始で、高齢者や小児は優先接種の対象であり、早期からの接種が推奨されています。

 

 

接種についてよくある質問上差し

 

Q いつ打ったらいいですか?

Q 早く打ったら効果がもたないですか?

 

右差し 10月に接種が開始されたら接種しましょう

特にこれまで接種をしたことがない6ヶ月以上のお子さんはすぐに1回目を接種してください(CDC:ACIP recommends)。

 

最大の理由

 インフルエンザがいつ流行るのか誰が予想できますか?

 

大体は12月ごろから流行します。

年によっては11月下旬ごろから流行が始まります。

効果を長持ちさせるためにできるだけギリギリの接種しようと思っていると、体調やワクチン不足などで接種ができないかもしれません。流行が早い年だと、接種が間に合わない可能性があります。

 

 

Q 1歳未満の乳児は接種する必要がありますか?

 

右差し 接種してください

 

そもそも世界的(CDCや WHO)にも日本小児科学会も生後6ヶ月からの接種を推奨しています。今回の小児の優先接種対象者にも、6ヶ月以上の乳幼児が含まれています。

 

神戸市が6ヶ月〜1歳未満を助成対象外としていることで保護者の方の混乱を招いていますNG

 

 

 

Q 卵アレルギーがあるけど接種できますか?

 

 

OK 卵アレルギーがあるから接種できないということはありません。

 

 

インフルエンザワクチンに含まれる卵成分の量(域値)は、アレルギーを起こすとされる量より少ないです。

 

卵を食べたことがない赤ちゃんも接種して問題ありません。接種前にアレルギー血液検査をする必要もありません。

 

 

インフルエンザワクチンでアレルギー症状がでない訳ではありませんが、原因としては、卵ではなく他の成分が原因とされています。

 

これは、薬にしてもワクチンにしてもありうる話であり、インフルエンザワクチンに限った話ではありません。

 

 

以下はアメリカで毎年発表されている勧告(ACIP)です。

 

1.卵(または卵を含む食品)を摂取した後に、蕁麻疹のみが出現したことがある者

OK 接種OK


2.卵に関連した症状で蕁麻疹のほかに、血管浮腫・腫脹・呼吸困難・意識もうろう・繰り返す嘔吐などがみられたり、エピネフリン投与などの救急処置を必要としたことがある者(アナフィラキシーの既往)

OK 接種OK

 

ただし、重度アレルギー症状を診断・治療できる医師などの監督のもと、ワクチン接種を行う(当院はOK)。



3.過去にインフルエンザワクチン接種で重度のアレルギー反応を起こしたことがある者

NG 過去にインフルエンザワクチンの接種で重度のアレルギー反応を起こしたことがある者は、ワクチン接種はできない。

 

 

 

他に疑問があれば、診療の際に遠慮なく聞いてください。

 

インフルエンザワクチンは毎年接種しますが、1年経ったら効果が0になっている訳ではありません。1年たってもある程度は効果が残っており毎年接種することで積み重ね効果があります。

 

毎年接種することをお勧めします。

 

 

神戸市東灘区 

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