春の肌荒れは花粉症かも! | ゆら小児科クリニック院長のブログ

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神戸市東灘区御影にある小児科・アレルギー科の”ゆら小児科クリニック”です。
アレルギー外来・予防接種外来・乳児健診外来・食物経口負荷試験外来があり、ネットによる予約システムを導入しています。

少しずつ寒さも和らいできました

外来は、インフルエンザの流行も落ち着き、2月中旬から少し落ち着いた日が続きました。


というのも2週間ほどで、2月下旬からまた忙しくなってきました。


原因の一つが、花粉症


花粉症といえば鼻炎や結膜炎などの症状が一般的です。


意外と知られていないのが、花粉症による皮膚炎(花粉皮膚炎)です。



春先に目の周囲や頬などの露出部位や、首などのこすれたりする部位に、腫れぼったい赤みやヒリヒリ・かゆみが生じます。


普段から乾燥肌の人は要注意で、特にアトピー性皮膚炎の人は、肌のバリア機能が低下しているため、スギ花粉が侵入しやすく炎症が起きやすいことから、顔などの露出部位だけでなく、全身に赤みや湿疹が生じ、アトピー性皮膚炎が悪化します。



ただ、冬の間に乾燥して敏感になっている皮膚に花粉や黄砂のような刺激物が付着して荒れている場合もあり、全員が花粉症と言う訳ではないように思います。



こういう皮膚炎症状が花粉症の前兆として始まり、何年か後に典型的な花粉症(鼻炎や結膜炎)を発症してくるお子さんが中にはいるという印象です。


この季節に目の周囲がパンダみたいに真っ赤になるお子さんは、悪化する前に相談してください。