診療をしていると、『こんなこと（些細なこと）で受診してすいません』とか、『こんなことで受診してもいいですか？』と言われる保護者の方がいらっします。
いいんです
おそらく、テレビや新聞などで『コンビニ受診が原因で小児科救急が崩壊する』というような報道を見られて、『こんな些細なことで』と思われているのかなと推測しています。
小児科医に気を使っていただいて有難う御座います。
ちなみに『コンビニ受診』とは、急ぐ病気でもない（例えば2～3日前からあるあせもとか）のに、夜もあいてる便利なコンビニのように、救急外来を受診することです。
たしかに小児救急外来は、綱渡りのような状態で運営されています。地方都市になればなるほど、がけっぷちの運営がなされています。
神戸市においても綱渡りの運営です。
救急外来は夜間診ではないので、明らかに急ぎでない受診は、避けてください。
これはあくまで、夜間など時間外の救急外来の話です。
クリニックでは、どんな些細なことでも、どんな軽い症状であっても、気軽に相談してください。
そうすることで、保護者の方の不安を解消し、病気を早期に診断・治療し、結果的に夜間・休日に救急を受診する機会を減らします。
これは、小児救急にとっても保護者の方にとってもハッピーなことです。
子供の病気については、日中は少しの心配事でも、夜になると不安が強くなるものです。熱や咳も夜になるとひどくなるものです。
私も勤務医時代はずっと、小児救急を365日やっている病院で働いてきました。
その時の経験から、夜間に受診される保護者の方の、子供の病気を心配に思う気持ちはよくわかっています。
日曜の診療をしているのも、『日曜はしまっている』という保護者の方の不安・不便を少しでも解消できたらいいなというのが理由です。
開業医になったいま、病気について注意点や今後の見通しなどを出来るだけ説明し、保護者の方がお家で出来るだけ不安なく看病できるように心掛けています。
クリニックはコンビニ受診（気軽に受診できる）でいいんです。
24時間はあいてませんが・・・