この日は久しぶりに
大切な大切な心友との食事会
しかも
心友のお誕生日祝い
食通の心友を喜ばせたい一心で選んだお店は
以前から是非伺いと思っていたお店
予約が取りにくいお店ですが
最強の心友と僕が一緒に食事をするとなると
何故か予約が取れちゃうんですよネ
これはマジに不思議なんですが
食神様がいつも見守っていてくれるのかなぁ
ありがたい事で感謝です
そして
そのお店というのは
ミシュラン三ツ星のかの
「ガストロミージョエル・ロブション」で
その星を守り続け
長くエグゼクティブシェフとして
貢献してきた渡辺雄一郎氏が
満を持して昨年2016年7月に
江戸庶民の伝統の台所とも言える
浅草にオープンさせた
日本版はまだメジャーではありませんが
『Gault&Millau(ゴー・ミヨ)』東京・北陸版で
イノベーション賞も受賞しています
『Gault&Millau(ゴー・ミヨ)』は
ヌーベル・キュイジーヌを紹介し
一般化させた功績のあるグルメガイドです
僕は或る意味ミシュランよりも
信用できるグルメガイドではないかと思っています
さてお店の1階は
厨房
我々は
螺旋階段を昇り
3階に案内して頂きました
しかも
お誕生日会と伝えておいたら
なんと窓の前のカウンター
一番の特等席を用意してくれはりました
嬉しい心遣いです
この席は
東京スカイツリーや
アサヒビール本社が見えて
川を遊覧船や屋形船が通り
時がゆっくり流れるような癒し空間でもあります
写真右側手前にあるプレートは
渡辺シェフのお家の家紋だそうで
更にいうとオリオン座の
真ん中三つを渡辺星ということもあり
ミシュランの三ツ星のイメージもあって
作ったそうです
これをひっくり返すと
いよいよ
お料理がスタートです
お誕生日おめでとう~
健康で素敵な幸せ一杯の歳になりますように
まずはシャンパンで乾杯です
一皿目
真ん中のグラスは
<ブルーベリーとグリオットチェリーのガスパチョ
シャトリューズの香り >
爽やかなちょっとベリーの甘味が際立つスープに
仕上がってました
美味いなぁ
そしてアミューズ3種
一つ目の小皿は
「大心堂」の雷おこし(古代)の上にバター
(↑クリックすると過去のBlogへ)
更にアンチョビがのっている一品
これが美味い
甘さ、旨み、塩味が三位一体となって
しかも食感まで楽しめる
これ素人でも自宅で作れるかな?と
思わせることで一氣に
このお店の料理に親近感を与え
グッと客の心を捉える感じがしました
きっと簡単なようで
自宅では同じ味は出せないんだけどネ
二つ目の小皿は
グリーンオリーブのマリネ
これも秀逸
種をくり抜いた部分に
オレンジピールのコンフィが入り
サフラン,コリアンダー,クミン等の
香草の香りが漂う
オリーブ独特のクセを
オレンジピールが甘く爽やかに
包み込んでいて美味しい
三つ目の小皿は
浅草「種亀」の最中の皮を使い
その上にアーモンド,黒豆
そしてクリーム状のホイップ
塩昆布などで味が付いているようでした
これは食べ方により
感じ方が変わる一品のような氣がしました
面白い一品でした
<両国江戸蕎麦ほそ川の蕎麦粉をソースエミュルッショネの
技法で炊き上げたそばがき>
奥井海生堂蔵囲い2年物昆布のジュレと塩ウニ
ウォッカクリーム、おろしたてワサビのコンビネゾン
最初食べた時に
蕎麦の風味が口一杯に広がるも
最初は味が薄いというかパンチがないように
感じられました
しかし食べ終えた時に丁度良い美味さ旨さが
口の中一杯に広がっていました
上質のスープが
最初は薄く感じ、最後に程よい味となってるような
そんな感じでした
美味しい
パンもバターも美味しい
そしてオリーブオイルと塩
バターもオイルも両方出してくれるのは
嬉しいですよネ
パンの皮目は風味豊かで
美味しい
塩も旨みの濃いもので美味しかった
でも僕はバター好きなので
タップリ塗って頂きました
<江戸伝統野菜とフランス伝統食材の融合>
東京独活のマリネとミモレットチーズのマリアージュ
山形からの山菜をプレッセ仕立てとマリネにし
富山県産ホタルイカのコンフィ、黒づくりのパテと共に
これも抜群に美味しかった
ホタルイカのパテ
ホタルイカの旨みが十分に引き出されていて
臭みや嫌味な味がまったくない
灰汁、クセのある江戸伝統野菜に付けて食べると
お互いを引き立てて相乗効果で更に美味い
ここまでの料理
和の食材が多いんだけど
それらがしっかりフレンチになっている
よく多くのレストランが
フランスからの直輸入を自慢したがるが
そうではなくて
その土地の食材を
如何にフレンチに仕立てるかが
フレンチチェフの腕なんだと
改めて氣がつかされました
<ラングスティーヌ 鶏のハツ モリーユ茸
アスパラガスのココット仕立て>
これもメチャメチャ美味しかった
なんかホッとするような
思わず笑顔になってしまう
モリーユ茸完璧
アメリケーヌソース抜群に美味い
もっと食べたい~
でも、これが丁度いい分量なんだよネ
これがメイン料理と言われていい感じ
さてさてメインは3種類の中からチョイスだったんだけど
心友は
<神奈川県産金目鯛 しっとりと蒸し上げて
根セロリのピュレと薫り高いコリアンダーのソースと共に>を注文
これもシェアしてもらったんだけど、火の通し方は完璧
根セロリのピュレが良い感じでした
で僕は<和牛ほほ肉を赤ワインとオレンジで柔らくプレゼ>したものも
すごく魅力的だったんだけどネ
折角なんだから渡辺シェフのスペシャリテ
<国産牛フィレ肉をV.C.C調理から備長炭でグリエ
旬の根菜のバリエーション 黒トリュフの香るコンソメと共に>
を選びました
グリルされたお肉に
この黒トリュフの香るコンソメスープを
かけて頂きます
肉の柔らかいこと
和牛ではないけど
十分な美味しさが引き出される調理方法なんですネ
お肉の下には
最中の皮がひかれていて
それがスープを吸ってトローりと
お皿の脇には
人参ピュレの乾燥粉末
これをスープに少しづつ溶かすと
風味に変化がつく
流石にシェフのスペシャリテ
美味しかった~
でも最後にスープが残るんだよネ
もちろんスプーンですくって残さず
頂いたんだけど
ここに何かご飯とか麺とか
一口入れて食べたら
面白いなぁと感じました
デザート
わ~
渡辺星
う~ん、この拘り好きだなぁ
<凍結させた温州みかんとホワイトチョコレートムース>
これにスパイスを効かせたラム酒のソースを
掛けて頂きます
わ~
今までの優しい料理と全然違う
ちょっとビックリ
方向性がガラリと違って
目が醒めるようでした
凍結ミカンは少し待って
溶けかけに食べると更に良い感じでした
メレンゲを花びらに見立て
薔薇の香りが漂う
<ガトー フロマージュ・ペタルローズ
シトロネルのグラス添え>
添えられたアイスと共に食べると
程よい感じでした
最後の小菓子
いや~
最初から最後まで美味しかった
大満足でした
本当に川の眺めをみながら
ゆったりと流れる時間は幸せで
お酒は二杯だけだったのに
かなり酔いました
心が許せる心友と一緒に美味しい料理と
お酒を素敵な雰囲気の中で過ごせたからかな
やっぱり食事って誰と一緒に食べるかって
本当に大事なんだと改めて感じました
心友よ
お誕生日おめでとう