本当の友とはそういうものだ | 1級フードアナリスト ユピロ菌の迷える子羊達へ

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悩んでいたときに救ってくれた言葉や料理をおすそ分け。仏教に自分で掛けた首輪は自分でしか外せないという言葉がある。悩みを解決してくれるのは宗教でも他人でもない。自分自身でしか解決できない。

 
今日は今東光著

http://www.youtube.com/watch?v=LAHwyhtDYKQ

集英社「極道辻説法」から

抜粋、解釈した話を書こうかと思います。


 


ちなみにこの本は「週刊プレーボーイ」に

読者投稿されたものに和尚が答える形で

連載されていたものを単行本にしたものです。


 
 

読者の 

「和尚の知る”男の中の男”は?」という質問に対して

今東光は、こう答えています。

昭和40~50年前半に書かれていますので

その点を念頭においてお読み下さい。

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オレが出会った人間の中で、

”男の中の男”といえるのはやっぱり川端康成だな。

『新思潮』という文学雑誌があって、

当時の東京大学の文学青年が集まってこしらえた。

第一期が小山内薫、第二期が谷崎潤一郎、

第三期が山本有三、第四期が菊池寛、芥川龍之介、

第五期は誰も有名な作家がでなかった。

その時の『新思潮』の発刊権利をもっていたのが

菊池寛で、可愛がっていた川端康成に第六期を

継承させようとしたいた。


  
 

或る日、菊池寛が川端康成に『新思潮』の
 
継承を促がし、それを川端が受けようとした時に、

その同人に川端は今東光を入れようとするが

菊池に反対をうける。

理由は今東光は「もぐり大学生」で正式な

東大生ではなかったからだ。

それに対し、川端は、こう応える。

「それでは私は第六期の『新思潮』はお受けできません。

今と僕とは一校から文学を一緒にやってきて、

一番信頼しあった仲です。

あれをのけるくらいなら辞めます。継承しません。」

(結果、菊池寛が折れて、

晴れて今東光は同人となる。)


 


でも、この菊池寛とのやりとりについて

川端という奴はついに死ぬまで

ひと言も俺に話さなかった。

俺は、別の奴から聞いたんだよ。

そして参議院議員に立候補した時も、

既にノーベル賞作家になっていたが、

応援演説に駆けつけてきてくれた。

病気で弱っている体を旅先で寝込み寝込み、

全国遊説までつきあってくれたんだ。

「『新思潮』の時、おまえを俺が擁護して

入れておいたよ」とも一言も言わずに

死んじまいやがった。

これこそ”男の中の男”じゃねえか。

そして

本当の友とはそういうものだ!



 


この文章を読んで、

本当の友とは

相手の事を本当に大切に思い

本人の見えないところで

蔭で支えてあげられる人

僕は、そう思うようになりました。

今東光は他の読者投稿で

「僕には親友がいません。

どうしたらできるでしょう?」

という質問に対して、

「何故、テメイが良い友達になってやらないんだ

 おめえが相手に求めてる。

 それじゃ親友なんてできねえよ!」

とも答えています。

僕は本当の友には、例え嫌われようとも

本音で話すべきであり、

相手を想って、心配して言った言葉は

いつか友に理解してもらえると信じています。

何故なら、人に何を言われようが決めるのは

友達自分自身だから・・・それは友の自己責任です。

僕は大切な友に対して、愛想なんて言いません。

本当に心配だから、本当に僕の思う事を

ストレートに話します。

例え、それが原因で疎遠になったとしても、

本当の友として仕方がないと思います。

本当の友とは

いつも蔭で友を暖かく見守って、

そして友の心が折れそうな時に、傍で支えてあげられる

人だと思うのです。

僕は貴方にとって、

そんな人間でありたいと思います。


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