遊戯三昧 | 1級フードアナリスト ユピロ菌の迷える子羊達へ

1級フードアナリスト ユピロ菌の迷える子羊達へ

悩んでいたときに救ってくれた言葉や料理をおすそ分け。仏教に自分で掛けた首輪は自分でしか外せないという言葉がある。悩みを解決してくれるのは宗教でも他人でもない。自分自身でしか解決できない。


僕のBlogを読んで下さっている方々は

ご存じの通り、幾度となく登場している

エロ坊主、今東光和尚が好んで使った言葉を

紹介したいと思います。


 


と、その前に今東光和尚について復習。

「お吟さま」で直木賞作家にして、中尊寺貫主まで務めた

大僧正でもあり、自民党参議院議員も務めた。

週間プレーボーイに「極道辻説法」を連載していた。

川端康成の大親友でもある。

女好き、当時の作家番付で絶倫度は横綱、

言葉は乱暴にて、エロ坊主。

でも人情味に溢れ、弱いものに対しては

限りなく、優しい。

瀬戸内寂聴の名付け親でもある。

当時、彼女が出家する時に、

「もう少し歳をとってから・・・」

「もう少し考えてから・・・」

誰もそれを許してくれない中で、

今東光は

「急ぐんだね・・・

 お香を焚いてやりなさい、

 さあ、この場が清まったから

 話してごらん」

 そう言って、その場で

 出家が決まったそうです。


 


弱いものには限りなく優しい。

パン工場を経営していた人が

ある圧力を掛けられて倒産しそうになり

自殺を考えて相談しに来た時に

帰りがけに、こんな言葉を掛ける。

「おまえに何かあったら、俺が飛んでいってやる!

 これからは俺がおまえの後ろ盾になってやる」


この人は、その後大成功をおさめたそうだ。


 


さて、前置きが長くなったが、

今日の言葉は

「遊戯三昧(ゆげざんまい)」

仏教では

仏や菩薩の境地で遊びに集中すること。

迷いの心にとらわれることなく遊びふけること。

を意味するそうだ。

山の奥深い所でひとり修行をして、

空の境地を悟るのではなく、

世間に居て、さまざまな人と関わり合いながら、
 
常に空の境地になりきって、自由自在に生きている

と解釈する人もいます。

でも今東光のいう「遊戯三昧」は

「遊んで 遊んで 遊びつくせば、

何かに突き当たって、つかむものがある。

人生とは、何もやらない虚無よりも、

たとえ失敗しても、

傷心の方が

はるかに貴いものなのだ。

空々寂々たる人生なんて、

糞食らえ、と思うべし。 」


アメンバー募集中


読者登録してね


ペタしてね