今、僕がお気に入りの
青山のBarの3軒の中でも
もっとも居心地が良く
曰く言い難い
見えない力で引き寄せられるように
通ってしまうBar。
それが
「Bar L’asile (ラズィール)」
初めて行った日も、
そうだった。
銀座から歩いていて
ものすごく飲みたい気分に襲われて
ふらふらと歩いて
気が付いたら、この店の前にいた。
この店の現オーナーは女性。
現オーナーで先日7周年を迎えた。
Bar自体は18年続いている。
バーテンダーも女性である。
この店の名前である
L’asile (ラズィール)とは
日本語で「隠れ家」
まさに
僕にはピッタシの店である。
神や仏がこの世にいるのであれば
導かれてきたような気がする。
コンクリート壁には
こんな殴り書きがある。
「強く生きよと母の声
死ねと教えし父の顔
走る時代の歯車ならば
人にかくれて生きるもよし!
ラズィール
1995.3.28 」
これは1995年にバイク事故をおこし、
世間から腐ったミカンのように
放り出され、中傷され、孤独感に苛まれた
当時のビートたけしさんが
或る日、壁に殴り書きしたもの。
向け先のない気持ちを
素直にしたためたものだと思う!
大勢にいる側には、けして判らない・・・、
この苦しみは排除された人間にしか判らない・・・。
当時、ほぼ毎日、ここに来て飲んでいたとの事。
人から必要とされない事ほど寂しいものはない!
このBarは心を癒してくれる隠れ家!