首のしわ=背骨が伸ばせない⑤骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由

 

腹筋については「骨盤前傾(偽ヒップアップ、反り腰)の癖があるとまずい理由①腹筋」でも書きました。

背筋が特に強いわけでもないのにお腹を凹ます力がないという「腹筋力が弱い」状態のままでいると,

その影響は他の筋肉にも及びます。

実は

様々な筋群が上から順に弱くなっていくのです。

 

腹筋が弱ると→→→まず脊椎の伸筋が弱まります。そしてさらに他の筋肉へと影響が及んでいくというのです。
 

 

今回は脊椎の伸展についてです。背骨が伸びない・・・と聞くと

「姿勢が悪くなるなあ」

「背中が丸くなるなあ」

とイメージすると思います。

もうちょっとイメージを膨らませると

背骨が伸びないということは

 

「首が起きない」

 

ということにもなります(後半で説明しています)。

ということは、残念ながら

 

「首にしわが入る」

 

ということになっていきます。

「あれ?首にしわ?」

そう思って

首を起こそうとして無理やりあごを引いて首だけ(頭だけ)起こそうとしていませんか?

 

そうすると逆に「首にしわができる」のです。

 

(二重あごになっちゃってる!)

とあせって、あごを引くのはやめようと思う。

そして首はいつまでたっても起きない。

そのうち呼吸器系が弱くなっているなあと思い始めるのにもわけがあるのです。

 

ちなみに言うと、あごを引くための筋肉と首を起こすための筋肉は別なのです。

 

 

骨盤前傾タイプの方

骨盤前傾タイプの特徴がよく出ている人です。

このタイプの方は脚がまっすぐできれいです。

本当に、O脚出身の私からすれば「うらやましい脚」をお持ちの方です。

なのにそれに気づいていないですね。もったいないです。

しかし、彼女の場合、首の付け根に問題があります。

 

首の付け根の丸みが気になります。背骨(脊椎)の中には脊髄という中枢神経もあり、そこから末梢神経が両サイドから出ているので神経の面でも心配ですし、見た目でも損です。

首に肉がついて短く見えると老けて見えてしまうというデータがあるからです。

こぶのような盛り上がりはないほうがいいのです。

 

この場所は、頚椎と胸椎の移行部でもあり、中医学(東洋医学)でいう十四経絡のなかの督脈(とくみゃく)の通るところ、

特に「大椎(だいつい)」という経穴は頚部痛・凝り、発熱、頭痛、感昌、背筋痛、喘息、うつ証(中医学ではこの証です)、皮膚発疹、てんかんなどに関わるとされている重要なところです。

 

1.5kgのペットボトル4本以上の重さのある頭蓋骨が、前に倒れている状態になっているわけです。

 

スマホ、PC作業、家事労働・・・生きているうちほとんどの動作が前かがみなのですから、それが何年も何十年も続くと背中側に力がないと、首も前に倒れていってしまいます。そうなると

 

・首にしわ
・首の付け根の丸み
・知らないあいだにできている横筋(筋がクロスしている人もいます)

 

が出現してくるのも無理はありません。なんといっても神経的にまずいのです。

脊椎のずれから起こる症状の例としては、五十肩、風邪、動脈硬化、むち打ち症、胃痛、気管支炎、心臓病一般とこちらも気になるものがいっぱいです。

逆に言うとこういった特徴がある人は骨盤が前傾してしまい腹筋力のない人でもあり、きっとお腹が出てきたことに悩んでいます。

「ひざ痛」で来られたこの方の場合、足指を曲げる癖があるので足裏の筋肉が使えていませんでした。

その影響がどんどん上に出て、首の変化がきたとも言えます。

 

足裏のばねがない、かかとを持ち上げる筋肉が弱い・・・ということはふくらはぎの筋肉も弱く、ひざを曲げる力も弱いので「ひざ痛」がやってくるのは当然です。

ちなみにこの方は実は初診だけでひざ痛はなくなりました。それに驚いて続けて来られて3回目で次の姿勢に変化しました。

 

体重が変わらなくてもからだは変化するのです。

首が起きましたね。首の付け根の丸みも減りました。なんといっても若さがよみがえっています。体に張りを感じます。

小指のラインの筋肉が違うのが分かりますか?

 

ここ、実は重要なのです。

 

右の写真では指を広げるためにパッドを入れています。気付きました?

この方は足指を広げる力が弱く、前足部で床を押さえる感覚が分かっていませんでした。

その感覚を分かるために補助としてパッドを入れてみるのです。外反母趾の人もこの感覚が分かりにくいので要注意です。

パッドに頼るのではなく自ら広げる床を押さえる意識を持つだけで、実はお腹も凹むのです。

逆に言うと、お腹の力を使わなければ正しい足指の使い方はできないという事です。

連動していることが分かれば合理的にはやくからだを締めていくことができるのです。

 

写真追加です。

今この方とのトレーニングを終えました。

初回から1か月半経っただけでした。

前回との比較は次の写真です。

800gの違いだけには思えないのではないでしょうか?

筋肉の使い方を覚えただけで、勝手に締まっているのです。

ご本人もびっくり!

とても喜んでくださいました!

 

 

それでは脊椎の伸展とはどういうことなのか、そのやり方です。

 

 

脊椎の伸展のしかた

 

お腹を凹ませられないと背中がすくっと立たない、起こせない、伸ばせない、伸展しないのです。

ということは猫背かな?

いえいえ。オリンピック選手を見ていても分かるように、腹筋があっても猫背の人はいます。

私がスタイルの良さで推してきたのは走り高跳びの選手なのですが、今回の東京2020オリンピックでは猫背気味の人が多いです。

各種目によっての特徴的な体格、脚の形。アメリカの陸上800mで金をとったアシング・ムー選手の脚はフィギュアかと思うくらいでした。

新体操の選手やシンクロナイズドスイミングの選手の姿勢は胸が起きていて、どの選手も国籍問わず、ひざが締まって脚がまっすぐです。

柔らかさと力、そしてひざ下の使い方にあのスタイルがあるとみました。やり投げの北口榛花選手のひざ下も足首がキュッと締まって素敵でしたね。

 

では話を元に戻して

 

「背骨を起こす」という「脊椎の伸展」とはどのようにやるのか

背中には骨があります。

脊椎(せきつい)=脊柱(せきちゅう)=背骨(せぼね)です。

 

脊椎は椎骨(ついこつ)と呼ばれる骨が連結したものです。

頭の方から頚椎(けいつい)7個、胸椎(きょうつい)12個、腰椎(ようつい)5個があり、その下に仙椎(せんつい)、尾骨(びこつ)と続き、側面から見るとそれぞれ前後に弯曲しています。これを生理的弯曲といいます。

 

脊柱起立筋はこれらの骨を動かし、体幹を起立、回旋、側屈させる筋の総称です。

・腸肋筋(ちょうろくきん)
・最長筋(さいちょうきん)
・棘筋(きょくきん)

それぞれ首の部分、胸の部分、腰の部分にあるので総計9つの筋肉で脊柱起立筋はできています。

図を見ると脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)は頭蓋骨まで続いている筋肉だという事がわかりますね。

 

脊柱起立筋は骨盤が後方に傾いている(後傾)ときに、最も効率よく働きます。

骨盤の後傾によってこの筋肉の付着部が下方へ引っ張られるので、より効果的に脊柱を正しい姿勢に保つことができるのです。

だから

本来は首を起こそうと意図しなくても、骨盤後傾させる力だけで自動的に首は起きるようになっているのがヒトの体です。

そのためになんといっても

 

「骨盤を後傾させる」ことが必要なのです。

 

それが骨盤前傾のままになっている人にはこの骨盤後傾が分からなくなっています。

 

その理由にはいろいろありますが、

骨盤後傾させるための筋肉が短縮してしまっている

という可能性もでてくるのです。だから早めに取り組んだ方がいいのです。

 

首のしわ対策のためにも

腰椎前弯、骨盤前傾、反り腰が癖になってしまっている人はがんばって・・・ということになるのです。

 

「骨盤後傾とお腹と何の関係があるの?」

 

お腹を凹ませるには、お腹痩せには、骨盤を後傾させる必要があるのです。

それがドローインの腹筋で、さらに私の「縮め伸ばし」⇒お腹痩せには「縮め伸ばし」の法則を使う)ではエキセントリック収縮の方法で、よりお腹を引き締めることができるのです。

 

 

骨盤を後傾させるのが分からない・・・という方がたくさんいらっしゃいます。

お腹を凹ますということも一瞬しかできないという方もいます。

そういう方には

「恥骨を上に突き上げてみてください」

この言葉で分かる方もいます。

その他の例えもたくさんご用意しています。

まずは分かるまでやってみることです。分かればそれを維持できるようにすることです。

 

首が起きるという事はそれに伴って

 

・当然胸は高い位置になります

・そして胸は広がります

 

ところがこれを拒絶していると首は起きません。

空気も肺にたくさん入りません。

心を開く、リラックスするといったことが苦手だという心の問題もあるかもしれません。

評価を気にしていつも緊張しているのかもしれません。

肩に力が入って首をすくめたままやっているのかもしれません。

感情の起伏が激しすぎて自律神経が暴走して落ち着いて物事に取り組めないのかもしれません。

前腕と背中に力を入れて今まで姿勢を作ってきたのかもしれません。

何にせよ、からだを変えたいと思うならやりきってみてはどうでしょうか。

 

本来からだはどう動くものなのか。

本来できることができなくなっているということは、動かす回数が足りなくて神経が上手く働かなくなっいるだけのことです。

根性や人格の問題ではないのです。

並外れて運動のできる人というのはいますが、それは小脳の働きがいい、元々の筋骨格のバランスがいい、そしてやっぱり本人の努力です。

 

それを知っているのと知らないのとでは大違いなのですから、ここはひとつ(色んな意味で)胸を開いてみましょう。

 

脊柱起立筋が弱くなると次回の筋肉が弱っていきますので何か想像してみてくださいね。

 

さあ、体形・体型を変えていきませんか?

この先にあるあなたの未来のために!

 

名前:高田祐希
女性専用治療院:二子玉川「きこうカイロ施術院」院長。治療トレーナー。

・カイロプラクター
・医学気功師
・スポーツトレーナー
・テーピング治療
・耐震マットでハイヒールの考案者
・オーラチャクラセルフリーディング及び宿命鑑定

「体形・体型改善」をすることが「痛み」をなくすことにもつながることを自己の経験をもとに伝授している。ストレッチ、筋トレ、HIPHOP、ダンス、ヨガ、気功などをトレーニングの中で用い、各人に最適で効果のある楽しい運動を提供している。

 

▼著書「どこに行っても治らなかったひざ痛を10日で治す私の方法」▼
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きこうカイロ施術院では、コロナ対策として、フェイスシールド、マスク、手袋、換気などで万全な対策をとって営業しております。体のことで気になるところがあれば、是非一度ご来院ください。

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