急に体重が増えたのには理由があるのかも。

体重増加の原因として一番多いのが、体内に水分と排泄物と

胃の内容物が蓄積された結果、体重増加したということ。

そしてもう一つはむくみが起きるほど体内の代謝が低下しており、

脂肪燃焼できにくい体質になってしまっている場合。

さらに、病気などによるむくみが肥満につながってしまう場合。

どんな病気?

①甲状腺機能低下症(橋本病)

甲状腺とは?
  甲状腺は、新陳代謝を促進するためのホルモン(甲状腺ホルモン)を
  分泌する臓器で、身体活動に大きく関与しています。
そのため、
  甲状腺の働きが強すぎると新陳代謝が促進されすぎて身体は消耗傾向
  になり、逆に、甲状腺の働きが弱まると新陳代謝が低下して身体機能も
  低下気味になります。

甲状腺機能低下症(橋本病)
 ・食事量は変わらないのに体重が増える。
 ・首元が腫れている
 (腫れているように感じる)
 ・疲れやすくなった。
 (「けだるい」といった疲労感)
 ・無気力になることが多い。
 ・寒い時期がつらくなった。
 ・身体中の筋肉が硬くなったように感じる。
 ・睡眠はとれているのに、いつも眠い。
 ・顔がむくんだように感じる。
 ・便秘気味になった。
 ・月経不順、月経過多。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病、バセドウ氏病)
 ・食事量は変わらないのに体重が減る。
 ・首元が腫れている。
 (腫れているように感じる)
 ・疲れやすくなった。
 (「しんどい」といった疲労感)
 ・イライラして落ち着かないことが多い。
 ・暑い時期がつらくなった。
 (多量の汗、寝汗をかく)
 ・動悸がしたり、手足に震えが出る。
 ・寝付けない、夜中に何度も目が覚める。
 ・目が突き出たように感じる。
 ・下痢気味になった。
 ・月経不順、無月経。

②ネフローゼ症候群


ネフローゼ症候群とは、尿にタンパクがたくさん出てしまうために、
血液中のタンパクが減り(低たんぱく血症)、その結果、むくみ(浮腫)が
起こる疾患です。 むくみは、低タンパク血症が起こるために血管の中の
水分が減って血管の外に水分と塩分が増えるために起こります。

高度になると肺やお腹、さらに心臓や陰嚢にも水がたまります。
また低タンパク血症は血液中のコレステロールも増やします。
その他、腎不全、血栓症(肺梗塞、心筋梗塞、脳梗塞など)、
感染症などを合併する危険性があります。

むくみ(浮腫)の他に、体重の増加、だるさ、尿の泡立ちなどがあります。
症状があまり認められず、健康診断ではじめてわかる場合もあります。

③肝硬変

肉眼的には肝臓全体がごつごつして岩のように硬くなり、
大きさも小さくなってきます。そこで肝硬変になると、
肝臓が硬いために起こる腹水や食道静脈瘤と、肝臓機能が低下
するために起こる肝性脳症や黄疸が問題となります。
血管や細胞内に水分を保持することが出来なくなります。
それにより、皮下などに水分が漏れ出し停留し体重が増加します。

④卵巣の病気

卵巣の腫瘍が大きくなると下腹部がふくらんでスカートの
ウエストがきつくなったり、おなかが張ったような感じがしたり、
しこりを触れるようになります。また大きくなった卵巣が周囲の
臓器を圧迫し、下腹部痛、腰痛、月経痛、頻尿、便秘など
さまざまな症状を起こします。

多嚢胞性卵巣症候群でも体重増加がみられるという報告があります。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、若い女性の排卵障害では
多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか
排卵しない疾患です。自覚症状としては、
(1)月経周期が35日以上
(2)月経が以前は順調だったのに現在は不規則
(3)にきびが多い
(4)やや毛深い
(5)肥満などです。
PCOSでは、超音波で卵巣をみると10mmくらいの同じような大きさの
卵胞がたくさんできて卵巣の外側に1列に並び、なかなかそれ以上
大きくならないことが特徴で、ネックレスサインと呼ばれます。

どうして排卵がうまく行われないかというと、卵巣内の男性ホルモンが
多いことが原因といわれています。自覚症状の(3)や(4)は
男性ホルモンが高いことによる症状です。男性ホルモンを高くさせている
原因は、脳から出ているLH(黄体化ホルモン)と血糖値を下げる
インスリンというホルモンの作用です。また、血中の男性ホルモンの値も
軽く上昇していることがあります。

⑤うつ病
うつ病になると自律神経に異常をきたし太りやすくなる
ということがわかっています。

しかし、ほとんどは 水分や食べ物の過剰摂取
あるいは便秘です。
塩分の多い食事も体に水分をためますね。
心の病気なんて言われる前に まず、食生活を見直して!