森三中の大島さんが 妊活のため5月から休業されると発表がありました。

きっといろいろ悩まれたでしょうね。応援します。

「七情と臓器との関係 肝 」のところで「肝」について書きました。

ここでは主に情緒面、、そう、肝は「怒り」「ストレス」の影響を受けます。

もう少し中医学の観点から 「肝」を説明すると、


は、気の流れを通じて感情の調節や自律神経系によって体全体の機能が
順調に行われるように調節する働きをしています。

肝は、樹木の性質に例えられ、大地の養分を吸い上げて、太陽のエネルギーを
吸収して育ち、空に向かって、枝葉を伸ばし、広げる性質を持っています。

大地の養分は、腎や脾が作り出す精にあたります。
太陽からのエネルギーが、心の陽気にあたります。
気血を体の内部から体の隅々まで配り、発散させる力を与えるのが肝です。
肝の役割は、常に外に伸びやかに広がる力。
発汗における外に向かう力。
排尿の際の外に向かう力。
射精時の外に向かう力を肝が提供し、
発汗において肺が、
排尿や射精において腎が
肝の外向きの力に拮抗して、調節を行います。

肝は疏泄(そせつ)を主る(つかさどる)と言います。

疎泄とは、体全体に気、血、津液を順調に巡らせる機能をいいます。
目的に応じて、必要なところに必要なだけ配分する調節機能を持っています。
肝の疎泄は、全身気の機能・消化器機能・気持ちの調節をします。


疏泄がうまくいかない?
心配なのは

排卵です。
排卵とは 体内に持っている卵子を放出する機能なので 
肝の疏泄の性質を使っているわけです。
肝に滞りがあると 卵子を引き出す力が作動しないので無排卵になります。
肝の気が旺盛になりすぎると 排卵が促進され、月経周期が短くなるのです。

このように、排卵は、肝気によって調節されているので、
単なる時間的周期だけでなく、
性行為や感情によって左右される要素を持っています。
愛情に包まれて行われる性行為によって、肝気を揺り動かし、
排卵を誘発し、排卵時期ではないと思っっていても
予期せぬ妊娠につながる場合があるわけです。

射精も肝の影響を受けます。
逆に放出させないようにする収める作用の、腎がつかさどります。
出そうとする力が強すぎる実証の早漏は、肝気によるもので、
若年者の早漏に多く、留めようとする力が弱い虚証の早漏は、
腎気不足による年輩者に多い早漏です。

血のめぐりを考えると

肝気が不足して、女性なら 「生理不順」です。血行障害。
津液の流れが悪くなって からだのなかが湿の状態になったり、
胸が詰まった感じ「梅核気(ばいかくき)」になったり。
肝気があおられると
目が腫れたり、顔や眼が赤かったり、怒りっぽかったり・・・

まだまだあります。
数値にでていなくても まずは「肝」です。