「気」ってなんでしょうね。
ようやく「気」のところまできました。
中医学で考えるところの「気」です。
③精気学説・精気神学説
似ていますが違います。
まず精気学説です。
まず「精気とは何か?」ということです。
精気学説では
「全てのものは気から出来ている」
と考えます。
そしてこの「気」が「精気」です。
・・・・・すべてのものは気(精気)からできている・・・・
みんな「気(精気)が集まってできている」と
考えるのです。
古代の人は、ものには
「形のあるもの」(目に見えるもの)
と
「形のないもの」(目に見えないもの)
があると考えました。
そしてこの2つはつながっている。
水は沸騰すると水蒸気になります。そして冷えると
また水になります。
目に見える形のあるものから
目に見えない形のないものに変わり
また目に見える形のあるものに変わり・・・
精気学説ではこうした変化を精気で説明します。
精気という
「目に見えないもの」が集まると
いろいろな 「目に見えるもの」 が生まれます。
そして精気が散るとそれらはまた
「目に見えないもの」 に戻ると考えます。
ただ精気が充満していた世界に
だんだん変化が起こり、
精気のなかで「軽くて清いもの」は上へ浮かんで
天になり
「重くて濁ったもの」は下に沈んで地になりました。
天や地にわかれても世界は精気で満ちています。
そしてこの精気はいつも天地の間を動いています。
そしてこの動きが世界の様々な変化を
生み出しているのだと考えます。
「天=陽」」 「地=陰」
天地の間の動きは 陰と陽の交わりのことになります。
太陽の光は地上にふりそそぐ。
陽気(天の精気)が地に降りる。
↓
太陽に温められて土の中の水分が蒸発して上へ。
陰気(地の精気)が天に昇る。
↓
天にのぼった水分は雨として地にかえる。
↓
土を温めた陽気も夜になると天にかえり
土はまた冷たくなる。
こうして精気は天地の間を動きその中で
昼や夜が生まれ、動物や植物が生まれ
死んでいく。
精気学説では世界観を
●全てのものは気が集まって出来ている。
●ものは陰と陽の交わりを通して生まれる。
と考えました。
精気神学説はこの世界観をもとに人間を見ます。
●人間は気が集まって出来ている。
●人間は男女という陰陽の交わりを通して生まれる。
では精気神学説は次に。