月曜日にお見舞いに行ってきました。
病室に入ると、顔色もよく手を挙げて挨拶してくれた母。
「少し身体が楽になってきた?」って尋ねたら
「うん…アイス食べたい!」と予想もしてなかったくらい大きな声で言うから
大部屋なのに彼と大笑いました。
「うん。それくらいの元気が出れば、もう少しだね。頑張ろうね」って母の手を握ったら
ギュって力がこもった手で握り返してくれた。
彼も、母の手を握ったら
「力ついてきたんじゃない?」って母に語り掛けたら
首を横に振るから
「えええ?これで力ついてないの?」って聞いたら
「本気じゃないから」
「いやいや十分だよ」と言いながら笑って会話が出来るくらいになりました。
病室に花を飾る事ができないので
この前買って来た生け花の本を開いて
「退院したら、お母さんが好きな生け花しようね。
この生け花素敵だね」って母が好きな梅の花を見せたら
「うん。ピンクの梅かわいいよね」って
梅の花のページをずっと見て
「水仙と活けたら、凄く綺麗よ」って
先の楽しみを口にしてくれた気がして嬉しかった。
その日は、母と手を振りながら帰る事ができました。
そして帰りにジュエリーの店に行き
結婚指輪を見ながら
「やっぱりさ…お母さんが退院してから入籍したいと思った。
お父さんは今月まで待ってて言ってくれたけど、やっぱりお母さんを待つよ」って
嬉しくて涙がでました。
「お父さんと、お母さん揃ってちゃんと入籍するところ見届けてもらいたいもんな」
結婚指輪の予約をして帰宅しました。
色々気持ちの面で焦っていたけど
少し気持ちが楽になりました。