#読書の秋2022 | 猫ほど優しい生きものはない

猫ほど優しい生きものはない

好きなものは猫と本と食べることです

読書の秋2022

 

星特に時代小説が好きです。

司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』
は、言わずもがな。
ワンピースや進撃の巨人などの
ヒーローアニメが好きな若い人にも
面白いと思ってもらえるのではないかと❗
ぜひ読んで欲しい爆笑

宮部みゆきさんの
『孤宿の人』『荒神』『あんじゅう』
宮部さんは、本当にキャラ作りの天才おねがい
どれを読んでもぐぐっと引き込まれます。

鳥越碧さんの、
平清盛の娘『建礼門院 徳子』は
平家の華やかな一族の様子や時代の様子が、
『波枕』は竜馬の妻、おりょうの生涯が、
『陶炎』は朝鮮から連れてこられた陶芸の
技術者とその日本妻の様子が読めて、
とても面白かったです。

葉室燐さんは、
数年前にお亡くなりになってしまいましたが、
福岡出身の時代小説家です。

『霖雨』は、大分県豆田町出身の学者
廣瀬淡窓を中心とした物語で、
学者肌の長男 淡窓に代わって家督を継いだ
弟が、この上なく素敵に描かれていました。

葉室燐さんの小説は、どの物語も清廉で、
爽やかなものが多い中、
『風花帖』の主人公はあまりに切なくて
読後暫くの間、思い出しては泣いた程でした。

井上靖さんの『額田女王』は、
日本最古の皇室スキャンダル飛び出すハート
額田の媛巫女と
中大兄皇子 大海の皇子 兄弟の
三角関係を描いた物語です。

飛鳥時代の花鳥風月と時代背景が、
額田の心情を通して繰り広げられ
何度読み返しても面白い本です。

杉浦日向子さんの『百物語』は、
日本画がまま、漫画になったような、
宝物のような本です。
怪しくもユーモアもあり、これぞ
THE 日本の怪談
と思える話が詰まっています。
物語も絵も魅力の固まり。

杉浦日向子さん、46歳という
若さで、お亡くなりになりました。

私の母曰く、「小説家は長生きしない」

そう言われると、
葉室燐さんも、
司馬遼太郎さんも
新田次郎さんも、
長生きとは言えませんねぐすん

もしや創作というものは、
命を縮めてしまうものでしょうか❓️

新田次郎さんは、
『孤高の人』『銀嶺の人』『栄光の岩壁』
の三部作の他、

映画にもなった
『八甲田山死の彷徨』『劔岳』『富士山頂』
で有名な小説家。
✳️八甲田山の重暗いイメージが強くて
新田次郎さんを敬遠している方、
爽快な小説もたくさんあります!!
『アラスカ物語』は、明治の時代に、
イニュイットの部族を率いた日本人の実語。
日本人であることに誇りを感じられます。
✳️単行本はなんと!星野道夫さんの写真が表紙なんです。←粋ですよね おねがい

新田次郎さんの描く、
精神的にも肉体的にも頑強な主人公たちに
いつも胸が熱くなります。

小説家となる前は気象庁勤めだった
新田次郎さんは、実際に
富士山頂の気象レーダー建設に携わるなど、
山岳においての気象の重要さを
身をもって感じていたんだろうなぁ
と思うような、臨場感のある
重厚な物語をいくつも残しています。

私の秘蔵書を足蹴にしても許されるのは君だけ。

CWニコルさんの『勇魚』は江戸末期の
和歌山の鯨捕りの村の、
1組の兄弟を主人公にした物語です。
勇猛果敢な兄と、芸術家肌の物静かな弟の
人生の明暗と、
その頃の鯨捕りの様子が
面白く、物語に没入出来ます。

渡辺淳一さんの『天上紅蓮』
清盛の前の時代の、
白河上皇のロリコンな世界を小説にしたものです。
その頃の宮廷の様子が描かれていて、
とても興味深く、面白く読みました。

ずいぶん昔の小説もありますが、
どれも壮大な映画を見ているような
名著ばかりです。

僭越ながら、

ぜひ、あなたの読書の秋の一冊にコーヒー



おまけ

日常会話が時代劇風になりがち。

時代小説好きあるある口笛


 

 

 

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