古来から日本のお正月には羽子板で羽根を衝く遊びがありました。

その時にはこんな羽根を衝きあって勝負をしました。 

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春の山野にはこの羽根に似た植物が色々目につきます。

そして実際、この衝く羽根に因んだ名前が付けられていたりするのです。

 

 

    ★ ツクバネ(ビャクダン科)・・・衝羽根

 

良く行く里山でも春の芽ぶきと共に、真っ先に咲きだすツクバネの雄花~!

周りに雌花はまだ一本も見当たりません。

 

  

 

 

緑の葉の中で咲く多くの花・・・中々目立つことがありません。

真っ盛りの雄花がいっぱい、いつでも花粉を飛ばせそうですね~!

 

  

 

 

そんな頃、その近くを探すと周りに雌花も咲きだすのです。

 

  

 

 

雄花から飛ばされた花粉のお蔭で、雌花が実り始めました~!

立派な実が成長し始めましたが、周りの雄花は見当たらなくなりました。

 

  

 

 

どんどん成長した雌花は、晩秋にはこんな風流な衝く羽根となります。

放り上げるとクルクル回りながら落ちてくる姿がよいですね。

 

    縁起物としてお正月飾りにも用いられるとのことです。

 

 

 

 

    ★ ツクバネソウ(ユリ科)・・・衝羽根草

 

やはり春の花の時季、里山より少し高い登山道の足元で咲いてます。

先日の浅草岳や中荒沢でも多く見ました。

 

  

 

 

花が終わり、実になった姿が羽根つきの衝く羽根にそっくりです。

これもツクバネの名前を貰ったのですね・・・名付け親は誰でしょうか?

 

  

 

 

    黒い実がほんとに衝く羽根そっくりな草です。

 

  

 

 

   ★ ツクバネウツギ(スイカズラ科)・・・衝羽空木

 

ツツジなど木々の花々が盛りになる頃、負けじと咲くこの美しい花

ツクバネウツギは白、ピンク、黄色などの花色がありました。

 

  

 

  

 

 

でも花の時季はほんの一時のような気がします。

気付いた時は大抵こんな姿で目の前に現れて・・・これも綺麗~!

 

  

 

 

 花の落ちた後のガクが、ツクバネのような形をしてました~♪

 

  

 

 

尾瀬でクルマバツクバネソウを見た事がありました。

衝羽根に因んだ名前の植物、まだまだあるかも知れません~!

     皆さん気づいたら教えてくださいね。