7月に入り夏本番ですね。

昨日は30度越える暑さの中、中学生と一緒にニンニク収穫をしてより一層焼けました。
お昼も畑でお弁当を食べお昼寝もし(笑)草むしりもお手伝いしてもらいました。

浪江中学校の生徒1人と二本松第一中学校から5名の生徒を今回はじめて職場体験の受け入れをしました。

中学生が農業に興味を持ってくれることはとても嬉しいことですが、暑い中の作業だったのできっと大変だったという印象が大きかったかもしれません・・・

しかし、収穫の楽しさや喜び、農家の一服でのちまきはみんな美味しい美味しいと笑顔で頬張っておりました。









後方には安達太良連峰が見える羽山高原にて。
お天気に恵まれて何よりでした。




浪江中は現在二本松市になる旧針道小学校を仮設校舎とし授業を行っています。

現在2年生は4名でそのうち2名が農業を職場体験に希望したそうです。
今は故郷に帰れない状況ではありますが、浪江の町で過ごした小学2年生までのことをお話してくれたり、避難してから通った小学校や仮設住宅での暮らしなどを教えてくれました。福島市にある仮設住宅から一時間かけて登下校してくることも彼にとっては今ではあたり前のようですが、やはり避難した福島県民だからこそこのような日常があるんだと再認識しました。
技術も得意らしくいろんなことを学びたいんだと目指す高校もあり将来を応援したい気持ちになりました。

いつも学んでいる同級生よりも多い二本松一中の生徒が来た時は何だか嬉しそうに1日だけでしたが楽しんでくれました。



1日雨のときは福島の農家の現実を知ってもらうために放射能検査に出すズッキーニとナスを細かく刻んでもらう体験もしてもらいました。

今、野菜や米はどのくらいのベクレル【農産物の測定単位/bq】が含まれているのかクイズを出したところ正解者は6人のうち2名だけでした。
米や野菜の日本の基準値は100bqですが、今は10bq以下に近い数値です。
出荷されている野菜に関してはほとんど検出されていない数値ですが、そのようなことも学校でも家庭の中でも知る機会がきっとないのだと思います。それが同じ福島に住みながらも知らないことなのかも知れません。




体験を通しての学びを中学生と3日間できて非常に新鮮でした。
なぜなら、震災以降大学生などの体験の受け入れはありましたが中学生などは放射能の影響からなかなか接点を持ちづらかったのです。
今年になり先生とのご縁もあり貴重な機会に感謝です。

人との出逢いは自分の成長になります。
見えないこともある成長と向き合える心を育てるお手伝いができたらうれしいなあ。。