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いじめられっ子体質を克服したブログ

いじめられっ子体質の息子を持つ母のブログ。私自身もいじめられっ子でしたが大人になって克服。ブログで具体的な方法を紹介していきます。
 ご希望の方にはカウンセリングとコーチングも行っております。

  一昔前は当たり前のように言われていた「いじめられる方にも原因があるのでは?」というセリフ。


 こんなこと言われたら、腹が立ちますよね?

 この決めゼリフは非常に曖昧ですが、相手を黙らせるにはかなりの威力を発するようです。

 

「いじめられる方にも原因がって、何が原因と言いたいんですか?」

と聞いても

「さあ、それはご自身で考えてみて下さい。」とか

「それが分からないからいじめられるのでは?」

などと言って、相手は自分の発言に責任持たずに上手く逃げてしまいます。


「いじめられる方にも原因があるのでは?」というセリフには、相手への思いやりや優しさは感じられません。



 一昔前であれば、鼻水を垂らしていたり、汚い格好でいたりと衛生面などでちょっとね...という子は確かにいました。いじめられる方にも原因がある、というのはこういうことを言っているのでしょうか?


とりあえず、身だしなみを「原因」として話をします。



 以前はそんな子もいました。しかし、今はほとんどいません。私は子供の小学校で、そこまで汚い格好をしている子は見たことありません。


 それに、子供がそんな格好をしているとしたら、それは保護者がきちんと世話してない(もしくは世話する余裕がない)からであって、子供の責任ではありません。小学生にそこまで身辺の清潔さを求めるのは無理でしょう。(小学生という前提で話をしています)


 それに、少々汚い格好をしているからといって、いじめて良い理由にはなりません。

嫌がられるのは仕方ないかもしれませんが...。



 しかし、「いじめられる方にも原因がある」と言われるのには、一つだけハッキリとした理由があると私は思っています。


それは「境界線がハッキリと引けていない」ということです。そういう子はいじめられる側にも原因がある、という理屈に当てはまると思います。


 境界線がハッキリ引けていないことが悪い、と言っているのではなく、それがいじめを誘発しやすくしている、ということです。


優しい子や気を遣う子がこうなりやすいです。



 「境界線が引けてない」というのはどういうことか、分かりやすく言えば


「相手が嫌なことをしてきた時に、キッパリと嫌だとか、やめてという意思表示できていない」


ということです。


「ここまではしても良いが、ここからはダメ!」


とハッキリ相手に示せていない、ということです。

ハッキリ示せないと、いじめっ子のターゲットになったり、損な役回りを引き受けることが多くなります。


 ちなみに、貧乏だとか、汚い子であってもこの「境界線がハッキリ引けている」のであれば、いじめられる要因があってもいじめられません。


「汚な~!」とか「貧乏~!」などと言おうものなら鉄拳が飛んできたり、恐ろしい目で睨まれたりするのが分かっていれば、誰もそんなことは言いません。




 また、これは、いじめてくる相手に限りません。1.2歳の小さな子供でも、この相手になら自分のわがままを聞いてくれるなとか、この人はダメだな、ということをしっかり分かっています。


 犬猫でもそうです。

同じ家族でも、お母さんの言うことは聞くけれど、お兄ちゃんの言うことは聞かない、ということがあると思います。ちゃんと相手を見ているのです。


なので

「いじめられる方にも原因がある」


などと言ってくる人がいたら、


「ああそうですか。分かりました。ではこれからはそこの所、きっちり意思表示しますので、そのつもりで。それについては口出しはさせませんよ。」という強い気持ちで 「突然人格変わりました作戦」


を遂行すれば良いと思います。



人でも動物でも無意識のうちに相手との距離感を測っており、自分はどこまで相手に甘えられるか(相手の境界に入れるか?)を絶えず探っています。


 それについて詳しくは次回!