地下駅でも始発駅の名残がある駅 神戸電鉄湊川駅 | ゆのブログ

地下駅でも始発駅の名残がある駅 神戸電鉄湊川駅

ゆのです 延伸後地下化された駅にても地上駅の名残が良くあるんですよね

(2019年4月29日撮影) 神戸電鉄湊川駅です 1968年以前は神戸市内における神戸電鉄のターミナルだったんですが、神戸高速鉄道開業と共にその役割は新開地駅に移りました

神戸電鉄にての山岳鉄道における標高は0mで、同社の駅の中では最も低いとされています

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cake6 - 投稿者撮影, CC 表示 3.0, リンクによる(Wikipediaより画像引用)

現在湊川駅の構造は地下1階にコンコースと改札があり、地下2階にホームがある地下駅です ホームは島式1面2線で、有効長は6両分あったが、一番鈴蘭台寄りのトイレが撤去、その手前にエレベーターが設置されたことで、現在は5両編成分となっていますが現在の停車列車は4両編成以下であります 新開地寄りのホーム端に神戸電鉄と神戸高速鉄道の境界があります トイレは男女別の水洗式です 以前は鈴蘭台寄りホームに設けられていたが、現在はエレベーターが設けられ、地下1階コンコースにバリアフリー対応トイレが設置されました

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小倉商事-投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる(Wikipediaより画像引用)

神戸高速鉄道開業以前は湊川公園の築堤下に所在した半地下構造の駅で、改札口とホームは1階にあり、改札口はバス通りに面していました ホームは櫛形3面2線で、有効長は2両 東側(奥側)から1番線、2番線となり、両端のホームが降車ホーム、中央のホームが乗車ホームとなっていた。1番乗り場は有馬線・三田線用、2番乗り場は粟生線用と分けて使用しています ホーム突き当たりのわずかなスペースがそのまま改札口につながるコンコースとなっており、反対にホーム先端は隧道入口となり、そのまま湊川公園の築堤下を隧道が進んでいました 神戸高速鉄道乗り入れの際に現在の路線に切り替えられ、旧駅・旧線路跡隧道は地下商店街となり活用されています また、旧駅舎は現駅コンコースへの地上出入口やこの地下商店街への入口として現在も存在しています

現在でこそ阪神電気鉄道・山陽電気鉄道・神戸電鉄は神戸高速鉄道を介して連絡しているが、戦前には阪神・山陽の両社ともが独自に湊川への延伸を計画していたことがありました

1930年代、神戸市内に乗り入れる各私鉄の神戸側ターミナルは各社ごとに異なっており、山陽は兵庫(1968年廃止)、阪神は滝道(1933年廃止)、阪急は上筒井(1940年廃止)、神鉄は湊川と全く異なっており、ターミナル同士の連絡は長い間神戸市電に頼る状態が続いていました

そんな中、阪神は本線に並行する阪急神戸本線に対抗すべく、本線の高速別線として「第二阪神線」なるものを計画し、その延長として三宮 - 元町 - 湊川間の延伸を計画しました そのうち、湊川への延伸免許を1934年9月に取得し、暫定的に元町までの工事が進められた。それとはまた別に、山陽も明石 - 湊川間の別線を計画し、湊川で阪神と山陽が接続する計画となっていた。これが完成すれば、阪神・山陽・神鉄の3社が湊川で接続するはずであったんですが、阪神本線の元町延伸は1936年に完成したものの第二阪神線および阪神本線の湊川延伸は資材・資金面での問題があり実現せず、山陽の別線も同じような理由で頓挫してしまったそうです なお、阪神・山陽の両社ともに戦後も湊川への延伸免許は保有し続けていました

最終的には、阪神・山陽の両社とも湊川への延伸免許を失効させる代わりに神戸高速鉄道東西線に乗り入れることになり、当初の構想とは違う形で阪神・山陽・神鉄が接続することとなりました

阪神本線の湊川延伸計画の名残として、元町駅には湊川を起点とした距離2.4kmのキロポストが設置されています

(Wikipediaより引用)

今回は神戸電鉄の元ターミナル駅のお話でした