思いの坩堝 -27ページ目

思いの坩堝

モノカキになると誓った元単身赴任会社員の文章修行場です!

体調不良が治らない。そのうち治るだろうと過信したかをくくって病院にいかなかったことで、益々悪化、長期化し、でも仕事は休むわけにもいかなくて、しかもにわかに繁忙期だから連日終電のうえに休日返上で、もうぐったり。早くも2週間にもわたり辛い状態が続いている。

相変わらずこみ上げる咳は続いていて、一旦咳き込みが始まるとおさまるまで体を折って耐えねばならない。はじめのうちはほんの少し、こんなに苦しそうな咳をしているのに仕事を頑張る自分、という自己像に酔ってみたりする余裕もあったが、すぐに愚かな考えだと気づいて恥ずかしくなった。
喉と鼻は、スライムみたいな粘っこいものに占領されていて、正常な機能は望むべくもない。このため呼吸が苦しくてパソコンに向かって座ったまま、立ちくらみのような症状に陥ったりもした。
幸い熱はほとんど出てなくて、といっても微熱はあるが、これは知恵熱かもしれない、しかし鼻のかみすぎで体の内外の圧に差が生じぼーっとなり、頭痛がして頭が重い。

なにしろ寝るのが遅いのが致命的だ。

早く治さなければ自分が辛いだけであるし、非効率で益々仕事も捗らず帰りが遅くなりさらに悪化していく…、と負のスパイラルに陥ることは自明のことなので、病院に行くことにした。

自宅から駅に向かう途中に、輸入食品店のような小さな個人商店があって、社長らしい日本人のおじいちゃんが、いつも朝早くから、開け放された玄関のせいで丸見えになっている事務所の、中央の会議用と思われるテーブルに向かって新聞を読んでいる姿を目にするのだけれど、スタッフは皆アフリカ系の素朴な黒人ばかりで、大人しく勤勉に働いているようだ。何度か駅で、上京したてのようにきょろきょろしながらここへ向かって歩いてくる姿をみたことがある。あるいは、季節労働か出稼ぎのようなもので長期でいつくことができないのかもしれない。その店の壁に、「健康が全てではないが、健康を失うと全てを失う」と書かれたポスターが貼られていたことをふと思い出したのだった。

手放してみて初めてその重要性に気がつく、なんてことってある程度生きてりゃたくさん経験するのだけれど、健康はその最たるものだろう。

カムバック、おれの健康体!