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思いの坩堝

モノカキになると誓った元単身赴任会社員の文章修行場です!

名前のわからないものがいっぱいある。
自分の無知ぶりに言葉を失う。

例えば、電車に乗っていて、見えるものを描写するとする。

車輛内、自分の座る席の向かい側の端の座席に、寝こけている会社員がいる。

頭を背面の壁と側面の手すりの間に少しのけ反るように預け、熟睡している。
腹の前で組まれた手の人差し指と中指が、かすかに痙攣している。

首の横の肉がたれている。
体はスリムなのに首の肉が余っているようだ。

と書いたとして、悩んだところが幾つか。

電車の車輛の座席の背面の壁って何て言うのだろう、扉脇のスペースと座席とを仕切る棒とか板って何て言うんだろう。

首の横の肉って?

とはいえ、博識であるにこしたことないのだろうけど、一般的に知られてない言葉をいくら羅列しても説明としては不十分だし、それよりもはるかに重要なのは、何を伝えたいのか、その描写をあえて切り取った意図、目的が効果的な役割をはたしているのか、ということなんだろうと思う。

目に見えるもの、
鼻孔をくすぐるもの、
肌に触れるもの、
耳に届くもの。

効果的に上手に使いこなしたいものだ。


あなたの名前がなんであろうと構わない。本当のあなたを表すのは名前なんかじゃなくて価値観であったり好みであったり習慣であったり見た目であったり過去の経験であったり考え方であったり声のトーンであったり自分じゃ気づいてないちょっとした癖だったりするんだ。