抜き書き 「ジェノサイド/高野和明」から | 思いの坩堝

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モノカキになると誓った元単身赴任会社員の文章修行場です!

「―あなたの血液の中を流れる鉄分は、四十五億年以上も前に起こった超新星爆発によって作られた物質です。それが宇宙空間を漂い、太陽系が作られる際に地球という惑星に取り込まれ、食物を通してあなたの体に入ったのです。さらに言えば、あなたの肉体のどこにでもある物質、水素は、宇宙の誕生とともに作られた元素です。百三十七億年もの間、この宇宙に存在し続け、今、あなたの一部になっているのです―」

父親の肉体を形作っていた様々な元素が、元の世界に還る時が来たようだった。
科学の知識は、肉親の死を少しだけ無味乾燥にしてくれた。
(「ジェノサイド/高野和明」 p24-25)

***

今どんなに辛いことが目の前にあったとしても、少しマクロな目で眺めてみたら、たいしたことないように見えるかもしれない。

暗記は嫌いだったけど、知識は役に立つ。

5年以上前の一時期、こんだけネットが普及し、充実してる今、知識を蓄える意味がどこにあるんだろうか、とひどく疑問に思った。

しかし、個別の知識を有機的に結びつけ、新たな組み合わせによって新しいものを生み出す、ということができるのは人間だけだ。
それに、検索をしている時間すらないときだってある。検索をすることすらできないこともある。

抽象と具体の間を自由に行き来できるのも、人間ならではの技術なのだろう。

とはいえ、やはり親父が死んだら、泣くんだろうな。

太田、頑張れ。

ただいまブクログのパブーにて開催中の第一回エッセイコンテストに参加しています。御用とお急ぎの向きでなければ、ぜひぜひご覧ください。

そして僕は大人になった


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