こう言う世界・・・つまり「整体業」あるいは「施術の世界」と言ってもいいですが、に飛び込んでくる方々にはそれ相応の「感動的な馴れ初め」があったりする訳なんですが、私にはそれが皆目ありません。

 

35歳過ぎて、それまでやってきたことに「行き詰まり」・・・「ハッと」して、周りを見回してみても、自分に「出来そう」な事が見当たらない。ハローワーク通いも続けましたが、就職口なんて見つかりませんでした。

 

で、なんとなく、ホントになんとなく「この世界ならなんとかなるんじゃないか?」みたいな、軽いノリで「この世界」に入ってきたのですが・・・。

世の常ですが、「入口の大きい入りやすい世界ほど、生きてはいけない!」と言う原則にしっかり縛られてしまいました。

 

最初、「高い費用」をかけて習った中国整体と称する施術法では、人のカラダを見立てることは何にもできませんでした。その癖に、半年ぐらいの「付け焼刃」の勉強しかしていないくせに、自分は「ひとかどのモノ」だ、みたいな根拠のない「自信」だけはしっかり持っていたりして・・・手に負えない状況でした。

 

今の私への「橋渡し」をしてくれたと思っているのは、その次に習った・・・そして今もその「会」の講師をしていますが(コメント執筆当時)・・・ちょっと変わった「療法」でした。と、言っても今ではそれなりに施術家の世界ではメジャーになっているのかもしれませんが・・・。

 

ただ、その療法にすらすぐに「限界」を感じて(その療法と言うよりは、自分自身の限界だったかもしれませんが)、色々な模索と検証の日々が始まりました。

 

ストレス消去の現象や瞬間骨盤修正法・臓器アプローチの原理・定触法の発想・・・ここらあたりまでは戸惑いながらも「一本の道筋」だったかもしれません。

で続いて、関連付けの手法・仙椎全方位スライドの修正・三層修正などなど・・・。

「場の理論」から派生する「施術場」とそれを基盤として発動する「情報修正」の施術力としての不思議な現象。また、その施術時の確率を高める為の発想・・・等。

 

ホントに、一般の方々が聞けば「イカレタ」理論です。

 

が、私みたいな人間にとっては、その「イカレ方」が勲章みたいなものだと思っています。

 

いつも錬成会なんかに集まってくださるみなさんに話す事ですが・・・。

「みなさんの院に来られる患者さんは、どんな方々ですか?

簡単な肩コリや腰痛の方々ですか?

あはは・・・、それなら薬局で売っている湿布薬に私達は負けるんですよ(笑)。

 

そうですよね。どこへ行っても治らない・・・なんて平気で言ってる方々を診なければならないんです。

つまるところは整体業なんてスキマ商売です。薬局の湿布薬や胃薬・サプリメントと病院の治療、その他に鍼灸院や整骨院。そのスキマからこぼれおちてくる一番厄介な(?)方々をお相手するんです。

 

簡単な症状なら湿布薬やサプリメントに負け、それなりの症状なら病院や鍼灸院、整骨院に負け・・・ホントにキツイ商売ですよ。

で、薬局と病院、鍼灸、整骨院からこぼれおちてきた「厄介な方々」を、みなさんはどんな理論で診ようとしてるんですか?解剖学???病理学???ツボや経絡の原理?

もちろん、それらは大切でしょう。でも、私達がかじるそれらの「学問」にどれだけの意味と力があると思いますか?

お医者さんになるために、彼らは小学校の低学年から夏休み返上で塾通いをし、中学・高校と激しい競争に打ち勝って、医学部に入ってからも勉強勉強勉強の毎日です。彼らはこうですよ。

『今日は3冊ほど専門書を読んだけど、まだ11時だな。寝るまでにもう一冊読もう!』

こう言う方々が日本の病院の医療制度を支えているのは確かな事だと思います。

 

で、みなさんはそれ程の労力と時間と犠牲を払いながら整体業を学んできた???

そうでないなら、インスタント過ぎないですか?

 

この優秀さを誇る日本の病院からこぼれおちてきた患者さんを、みなさんは解剖学や病理学と言った病院と同じ視点から見てなんとかしよう、あるいは、なんとかできると思っている訳ですか?

私には茶番劇以上に面白いイカれた「新喜劇」に見えますよ(笑)。

 

そこでは多分、全く違う理論、人から嘲笑されるような「破天荒な理論」が必要なのだと思います。お医者さん方が一笑にふして相手にもしない「理論」。バカにされて歯牙にもかけない理論。それこそが、私達の立場から求めないといけない理論なのかもしれませんよ。

 

つまりは、自分のフンドシで戦いましょう。ということです。

私なんて、○✖️△でそう出れば、苦しんでる患者さんの足元ででんぐり返りだって逆立ちだってやりますよ。

そう言う事で、症状が軽減するなら何でもやってみます。」

 

と、こんなふうに続くことが多いです(苦笑)。

 

 

アッ、もうこんな時間です!!!

<つづく>