愛猫が肥大型心筋症と診断された日 | 夕凪おもいで猫缶詰〜心筋症闘病中〜

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2歳の猫の肥大型心筋症が進行、肺水腫を発症。
夕くんの闘病中の記録です。
愛猫との想い出を詰め込んだブログにしたいという思いから、発症前の元気いっぱいな姿や、ゆるゆるな日常も掲載していきます。

 

2020/11/23

 

この日、夕くんは肥大型心筋症と診断されました。

 

 

ワクチンを打ってもらいに病院に行ったとき

心臓に雑音が見つかり

専門の病院で検査をしてもらった結果でした。

 

 

夕くん、1歳9ヶ月になったばかりのことでした。

 

 

 

 

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肥大型心筋症は、心臓病の中のひとつです。

 

猫ちゃんの心筋症は大きく分けて

「肥大型」「拡張型」「拘束型」

の3つがあります。

 

夕くんが診断された肥大型心筋症は

文字どおり心臓の筋肉(心筋)が分厚くなっていき 心臓の働きが低下していく病気です。

 

この病気は、初期にはほとんど症状が無く

気づかれず過ごすことが多いそうです。

 

逆にいうと 症状が目に見える状態になっていると

すでにかなり病気が進行している状態であり

最悪の場合 心筋症と気づかれないまま

突然死をまねくこともあるような

 

こわい病気です。

 

 

主な症状は

元気や食欲がなくなる

呼吸が苦しそうになる(口を開けて呼吸する)

チアノーゼ(舌や唇が青紫色になる)

後ろ足が麻痺する

痙攣、失神 など。

 

特に開口呼吸やチアノーゼ、後ろ足の麻痺は

生命に関わる緊急事態といわれています。

 

 

この病気が進行・悪化していくと

心筋が肥大し 主に左心室が狭くなります。

そして全身に血液を十分に送れなくなります。

 

心臓は4つの部屋にわかれており

血流は一方通行に

 

右心房右心室→(肺)→左心房左心室

 

と流れますが、

左心室が狭くなると左心房で血が滞り

肺がむくみ、水がたまります。(肺水腫・はいすいしゅ)

 

右心房右心室でも滞りだすと

胸水や腹水なども発症します。

 

これらは呼吸困難を起こし、

猫ちゃんは水に溺れるように苦しいそうです…


※ 各所に水がたまる原因は様々で、この限りではありません。

 

 

また、この病気がきっかけで

心臓内で血流の乱れが起き、血栓ができやすくなります。

 

この血栓が血管に流れ、大動脈に詰まると

後ろ足への血液が遮断され麻痺・壊死が起こります。


後ろ足の麻痺が多くみられるそうですが

血栓が別の場所に詰まる可能性もあり

どこであっても重篤な症状を引き起こします。

 

また、不整脈により失神したり

突然死もあります。

 

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肥大型心筋症によって肥大した心筋を

元に戻す方法は、猫ちゃんにはありません。

 

原因は不明、もしくは先天的なものといわれているため

予防できない病気です。

 

できることは、

進行を遅らせるため、症状を緩和させるための投薬治療のみ。

 

完治させられない病気なので対症療法となります。

対症療法とは、根本的な解決ではなく現れた症状に対して処置を行う治療法のことで、

生涯投薬治療になることが多いのだそうです。

 

 

投薬治療は、例えばうちの夕くんが発症した

肺水腫の場合…

 

肺に水がたまり苦しい状態を改善するために

利尿剤のお薬を投与。

おしっこを出すことにより、肺の水を排出できます。

 

このおかげで呼吸状態の回復が望めますが

利尿剤の副作用で、今度は腎臓に負担がかかってしまいます。

 

継続的なお薬の服用により

腎臓の組織が壊されてしまうと

治療により 回復することはありません。

 

このようにお薬が効いてくれても

使用し続けることにより

猫ちゃんの体の様々な機能が低下していってしまうのです…

 

 

投薬は、お薬りの効き具合と

血液検査でわかる腎臓の数値などと相談しながら

調節していく形になります。

 

 

 

夕くんがこの日の検査で受けた診断結果は

 

肥大型心筋症(HCM) 初期

僧房弁逆流(MR)

大動脈流出路狭さく

心筋肥大

頻脈

 

 

でも、まだ投薬は無し。

 

1ヶ月後にまた診てもらい、

その結果次第で今後の治療方法を決めるとのことでした。

 

 

ニコ

 

 

当時の夕くんは、元気いっぱい食欲いっぱい

 

こんなお話をされても

正直 実感が湧きませんでした。

 

ショック、でもあるけど

なんだか信じられないお話を聞いている気持ち。

 

 

ただ、今は元気でも

心臓の病気であることはまちがいない。

 

 

やんちゃで、いつも人間にトコトコついてくる夕くんの

元気のない姿なんて想像できない…

 

 

治療方法がない病気…。

でも、猫ちゃんには珍しくない病気だそうです。

 

 

知らなかった…。

 

 

この日からは

色々な考えがめぐりましたが

 

早期発見がなかなか難しい病気を

みつけられたこと、

幸運だと思うことにしました。


いつもお世話になっている動物病院は

とてもしっかりした所で、獣医師さんも看護師さんも皆さん信頼できる方だと思っています。


何も症状がないうちにこの病気を発見してくださったこと、一生感謝したい気持ちです。

 

不安がってないで悲しがってないで

飼い主がしっかりせねば。

 

 

次の病院、1ヶ月も先でもいいの…?

と、不安もありましたが(すぐ不安になる人間)

 

まだ投薬治療もせずに済むかもしれない

 

とのお話だったので

治療開始もまだまだ先のことかもしれない。

数年間 無症状の猫ちゃんもいるみたい。

 

 

獣医師の先生に教えてもらったことや

 

万が一 けいれんや失神、舌を出して呼吸することがあれば、すぐ来てください。

気にしてみていてあげてください。

 

と、教えてもらったことが 今 私にできること。

 

 

"できること"って言ってもみてるだけだなぁ…

でも、ちゃんとみてよう。

 

 

この診断の日から肥大型心筋症について

ものすごく調べましたが

 

病気を抱える猫ちゃんと飼い主さんのブログみると、参考になるけど、泣いちゃう。

猫ちゃんも、飼い主さんも、どんな気持ちだったかと思うと…。

 

そんなこんなでブログ読むのこわいというか

でもやっぱり調べてまた猫ちゃんのブログに辿りついて泣いてって感じの日々でした。

 

というか、過去の出来事をかいていますが

今もそんな感じです…。

 

 

猫ちゃん、誰かの大切な子、みんな

元気にしあわせでいたらいいのになぁ

 

 

 

 

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素人の知識で書いた記事ですので、ご了承ください。

 

また、かかりつけの動物病院さんの治療方針と

あくまで夕くんの場合と個人的に調べた事を元に病気について書いてまいります。


"このようなイメージかな"

くらいに捉えていただければなと思います。


そんな中で、このブログでは夕くんの場合の症状を書いていくので

たくさんの症例の中の1匹の猫ちゃんの闘病生活の様子として、何か少しでも参考になることがあればと思っております…。

 

肥大型心筋症は重症度や進行のはやさが

個体差によるものが大きいといわれており

猫ちゃんによって病状は様々だそうです。

 

 

予防方法はありませんが

何より早期発見・早期治療が

予後を大きく左右すると言われている病気です。

 

猫ちゃんの命を脅かす重篤な病気 上位3位には入る心臓病。

 

また、この病気であっても必ず心雑音がきこえる

という訳でもないそうです。

その為、聴診で必ず判明するものでもなく、レントゲンでも判別がつきづらいそうです。

 

この病気に限ったことでもありませんが、

年に1度の健康診断をつよくおすすめします。

 

 

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(最終編集:2021/6/17 追記しました。)