老師のお弟子さんの一人に、面白い人がいます。 先日そのお弟子さんの運転する車に老師が隣に乗っていた時の話です。
道を走っていると、突然目の前に白い布が舞い上がり、車の後方に落ちたそうです。まるで妖怪の一反もめんみたいだったそうです。なんだろうと、車を降りて拾いに行ってみると、そのお弟子さん本人のフンドシでした。車に乗る前に、彼は川で禊ぎをしたのですが、ちゃんとタオルにくるんで鞄に入れてあったはず。おかしいなぁ、と、今度こそまたタオルにくるんで鞄にしまい、また車を走らせました。鞄にしまうところは老師もちゃんと見ていたそうです。
さて、その後あるショッピングモールに立ち寄り、老師と彼はトイレに行ったそうです。
老師がトイレの入口に近づくと、見たことのあるタオルが落ちていました。後ろを歩くお弟子さんに「これはお前のものではないか?」と聞くと、確かに彼の先ほどフンドシをくるんだタオルだったそう。
さらにトイレに入り彼が個室の中で発見したのは、流す時に下げるレバーの棒に、グルグル巻きになって巻き付いている自分のフンドシ!
いったいこれはどういうことでしょう。
よく彼はいたずらされます。妖怪でもいるのでしょうか?
実は私にも老師と一緒にいるとき不思議なことがよく起こります。
レストランで、いきなり子供の本が目の前に現れたり、鞄の中から自分の持ち物が有り得ない場所に移動していたり、また戻っていたり、おかしなことがたまに起こります。
今はまた何かが悪戯しに来ないかなぁ、と楽しみにしています。