風と雲と砦 | 映画プログレ桜田淳子

映画プログレ桜田淳子

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戦国時代の三河、友人である3人の雑兵がやがて別々の道を歩いてゆく様を、3人の女性をからめて描く。乱世を生き抜こうとする若者たちによる爽快な恋と野望の物語かと思って観た。が、かなり粘着質だった。

 

 

理由は、勝新太郎と水谷良恵(2代目水谷八重子)のペア。捕虜になった勝は、許嫁がいるにも関わらず、敵方で権力をふるう水谷に一目ぼれ。ドSの水谷は、寝返った勝にスパイの仕事を与えてこき使う。だが、そんな水谷も実は勝に惚れていて、2人は命をかけた恋の炎を燃やす。爽快どころの騒ぎではない。たいへん暑苦しい。

 

しかも、2人のラブ・ストーリーに入り込めない。両者の恋心が腑に落ちないし、精神的SM関係からノーマル恋愛関係への展開についてゆけない。そして勝新のロン毛がヘン。でも砦のセットは立派で江波杏子が可愛い。