後輩のクミコは霊感が強かった。
ある日の部活の時間、彼女は
具合悪そうに言った。
「先輩~ヒドイ目に
あいましたよ~

聞くと、クミコは学校で
上半身だけの人を見たという。
ああいうモノは『見える』
人がわかり、チョッカイを
出してくる事が多いので、
彼女は咄嗟に気付かない
フリをしたのだが嫌な感じは
したのだそうだ。
その日の学校の帰り道、道路を
歩いていたら後ろから人の
気配を感じ、振り向いたら
下半身だけの人が歩いていた。
「ついてきたんだ…」
直感的に上半身だけの人の
下半身だとわかった。
怖くなった彼女はお寺に行き
(馴染みになってる

してもらったのだと話した。
私はその話を聞いて
「その上半身と下半身って、
いつか合体するのかなぁ?」
と言ったら
「知りませんよ!

とキレられた

そんな学校に三年間、休まずに
通ったのはワタシです。