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読書感想文的書評

書評などと言えるものではございませぬ。

黒船の世紀(上) - あのころ、アメリカは仮想敵国だった (中公文庫)/猪瀬 直樹
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黒船の世紀(下) - あのころ、アメリカは仮想敵国だった (中公文庫)/猪瀬 直樹
¥680
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主に日露戦争後から太平洋戦争に向かうまでのノン・フィクション。



これまで『東条英機処刑の日』、『昭和16年夏の敗戦』と読んできた流れで読み切った。



日露戦争に勝った後、日本の仮想敵国はアメリカになり、アメリカも日本を脅威に感じ始める。



この時期「日本とアメリカが戦争したらどうなるか」的な物語が日本でもアメリカでもガンガン出ている。


SF的な物語もあれば、軍人が書いたものまで様々。


そういった「日米未来戦記」を書いた作家や軍人を追いながら、太平洋戦争に向かう日本とアメリカの姿を描いたのが本書である。



日露戦争については『坂の上の雲』などで知っている人も多いし、


太平洋戦争についてはなおさらだ。



しかしその間の期間についてはあまり考えたことがなかった。



上下巻でボリュームもあるので、読むのがキツイ人もいるとは思うけど、近代の歴史を知る上で貴重な作品だと思う。



ちなみに僕は『坂の上の雲』は2巻で挫折したままなので、もう一度トライします。

転迷―隠蔽捜査〈4〉/今野 敏
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時間があるときに書いとかないと読んだ本すぐに忘れてしまう。



『3.5』に続き、本作『4』。



もう間違いなく面白いわけです。



シリーズ2作目から大森署長になった竜崎。


現場に降臨したことにより、はずれなしの面白さなわけです。



しかし彼は元々東大卒のキャリア。


そろそろ警察庁でも警視庁でも戻ってバリバリやってほしいものである。



この隠蔽捜査シリーズを司書の先生に紹介したところ、


司書の先生も見事にハマりました。


本好きにとっての最大の名誉。


おかげで母校の図書館に全て揃いました。




初陣 隠蔽捜査〈3.5〉/今野 敏
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毎回期待を裏切らない隠蔽捜査シリーズ。


ネットでばかり本を買い、しばらく本屋から遠ざかっていると新作が出ても気づかないので困る。


気づけば2作も出ていた。



さてこの『3.5』という中途半端な数字が意味するものは。


主役は竜崎でなく伊丹なのである。


スピンオフ的な短編集。



竜崎に慣れてしまうと伊丹ってつまらない小さい人間に思えてしまうのだけど、


よく考えてみればこいつが普通なんだよな。


人間らしいというか。


警視庁刑事部部長というキャリアでも私大卒を常に気にしているところとかね。



で、結局のところ本作も面白くて速攻読了。



前作の隠蔽捜査シリーズの話とも繋がるので、これ読んだ後にもう一度1作目から読み直したくなった。




昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)/猪瀬 直樹
¥680
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昭和16年は日米開戦した年。

開戦前、各省庁など国の中枢機関から30代の若手エリートたちが総力戦研究所という研修施設に集められた。

その若手エリートたちで模擬内閣をつくり、戦争のシュミレーションを行った。

こんな史実があったなんてね。

この若手エリートたちによるシュミレーションと、実際の内閣による戦争の経過が重ねて描かれている。

そしてほぼシュミレーション通りに敗戦。

そりゃ働き盛りの優秀な若手が集められたのだもの。

『東条英機処刑の日』と共に読むべき一冊です。


東條英機 処刑の日―アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」 (文春文庫)/猪瀬 直樹
¥630
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マッカーサーってすごいな。


これ、本当に読んだほうがいいよ。



無学なもので教科書以上の歴史は全然知らなかったんだけど、本書はストーリー仕立てになってる部分もあって、のめり込んで読める。


12月23日って何の日?って生徒にきくと、みんな天皇誕生日ってちゃんと答える。


そういえば僕が子供の頃は4月29日だったのに、それが平成になってあまりにも自然に12月23日になっている。


カレンダー見てみたら今は4月29日は「昭和の日」ってなってる。


何も考えたことなかった。


歴史の符合ってすごいもんだ。


まさに現実は小説より奇なり。



しかし猪瀬直樹も副都知事をやりながらよくこんなの書けたと思う。


しかも調べてみれば信州人。


猪瀬氏の本は今後もガツガツ読んでみようと思う。