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読書感想文的書評

書評などと言えるものではございませぬ。

きつねのはなし (新潮文庫)/森見 登見彦
¥500
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あのさ、いつもふざけてわけわかんないことばっか言ってるやつが、急に真顔になって怖い話したらさ、なんか怖いでしょ。


そういう感じ。



完全に笑いナシ。


森見氏のいつものファンタジーとは逆で、陰のファンタジー。


怪談というより奇談。


物語の細かいとこがあいまいで、ぼんやりとした感じなんだけど、それと暗い雰囲気があわさって、ふわ~とした怖さが読後に残る。



4つの短編だけど、表題の『きつねのはなし』が一番ゾクッとした。



でもやっぱ森見氏はいまのところ『太陽の塔』がベストですな。




終末のフール (集英社文庫)/伊坂幸太郎
¥660
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いま実家に帰省中。


本当は池上永一の『シャングリ・ラ』を読んでるんだけど、下巻を持ってくるのを忘れた・・・



図書カード5000円分持ってるので下巻2冊目買ったろかと思ったんだけど、思いとどまり本屋で平積みだったこちらを購入しました。



3年後に小惑星が地球にぶつかり、人類が終わる。


んなもんはブルース・ウィリスに任せときゃなんとかなるのが普通なんだけど、もうどうにもなりませんよ、という設定である。



そんな時の人間模様を短編で伊坂氏らしく淡々と描いている。



感想は、えーと、



フツーです。



いい感じの物語もあれば、「それで?」みたいなのもあり、総合するとフツーです。



別に強くは勧めないけど、買ったんなら読んでもいいんじゃない?といった感じでしょうかね。



僕としては伊坂作品の中では中の下ランクでした。



早く東京戻って『シャングリ・ラ』の下巻読みますわ。





ウエンカムイの爪 (集英社文庫)/熊谷 達也
¥420
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熊谷氏のデビュー作。



『邂逅の森』は今まで読んだ小説の中でもかなり上位に入る名作だったけど、まぁデビュー作らしくあの濃密さには欠ける部分もある。


まぁ文庫で200ページ程度の長さじゃしょうがないか。


これだけしか読んでなかったら面白かったと思うんだけど、比べてしまうとやっぱりねぇ。



同じく熊がテーマの物語ではあるのだけど、なんかいまいち地に足がついていない感じ。



ということで熊谷氏の作品は『邂逅の森』読んでください。




ホリー・ガーデン (新潮文庫)/江國 香織
¥500
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理解不能。



「男子には理解できないのよ」


とか言われるのかと思うのだけど、こんなもん女子にも理解できんだろ。



で、ピグの書評部屋で数人の女子に聞いてみたところ、やはりこの小説が嫌いな女子もちゃんといて安心しました。




不倫とか失恋なんてモンは誰にでもあることだからどーでもいい。


ただ、そいういう自分に酔ってる感じがある。


そんでスカしてる感じも気持ち悪い。


どう?オシャレな感じでしょ?みたいな。



登場人物の1人みたいに「いろんな男と寝るのはやめなさい」とか他人の恋愛に口出す女子は特に嫌い。



ひさびさにイラっとくる作品でした。





竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎
¥660
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やっと読み終わった・・・



もう、なんつーか、すげーや。



どこまでが司馬氏の創作なのかわからんが、とにかくスゲーす。



このとんでもなく長い小説の感想が「スゲー」だけってのもどうかと思うんだけど、どっから話せばいいのかわからん。




坂本龍馬という人についてそこそこの知識はあったものの、新撰組好きの僕としてはなかなか好きになれなかったんだけど、これ読んでしまったらもう大好きです。



史実ってのは過去にあった事実で不変なわけだけで、そりゃ今の平和な世の中に比べれば幕末ってのはスゲー時代ですわな。


で、幕末について話し出すと長くなってめんどくさいのでやめといて。



この『竜馬がゆく』というひとつの物語がすごい。


長いから読後の達成感もさることながら、こんなに勇気が湧く小説があるものか。



世に生を得るは、事を成すにあり



おおう


なんかうずうずするわい。