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読書感想文的書評

書評などと言えるものではございませぬ。

果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)/今野 敏
¥620
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うちの図書館には今野敏の作品がない。


先日、『隠蔽捜査』の面白さを司書の先生に熱弁したのだけど簡単に置いてもらえるわけもなく、本屋行ったら続編が文庫に!!!


即買いである。



ただ続編てのは前作からの期待も大きいから読むのにゃ勇気がいる。


ガッカリしたくないですものね。


とりあえず表紙をちょびっとめくってみて、気付いたら読み終わってた。




前作の経緯により、大森署の所長に降格してしまったキャリア官僚の竜崎様。


現場に降臨したことにより面白さがパワーアップしとる。



竜崎(敬称略)は僕の中で、もはや合田雄一郎(敬称略)を越えた存在となってしまった。



「国家公務員がすべきことは、現状に自分の判断を合わせることではない。現状を理想に近づけることだ。そのために、確固たる判断力が必要なのだ」


なんつー御言葉。


おでもいつか言ってみたい。




んでまたこのシリーズのすごいところが、事件は前半であっさり解決してしまうのに、そこからがとんでもなく面白いところ。


今回はミステリーの要素もあり、前作よりも更に読ませてくれる。




今年の一番は『告白』だろうなと思っていたのは大変な間違いでございました。



そしてあとがきで知ったのだが既に『隠蔽捜査3』が出ているらしい。


テーマが「恋に落ちた竜崎」。


もう単行本買う決意である。












阪急電車/有川 浩
¥1,470
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図書館てのは便利なとこだと今更気付いた。


文庫待たなくていいんですもの。



新刊だろうが単行本だろうが何でも読みほーだい。


こんなのが職場に併設されているなんてありがたいですな。




さてさて『海の底』面白かったと司書の先生と図書委員長たちに伝えたところ、本書を勧められた。



ほっこり感がバツグン。


阪急電車の走る一駅一駅で起きるほっこりストーリーの短編集なんだけど、それぞれの物語がちょっとずつリンクしてるから読み出したら止まらんかった。


圭一とゴンちゃんのとこで大学で嫁と出会ったころのことを思い出して、なんか恥ずかしくなったりしてしまった。




阪急電車っていいなー


おでは去年まで東横線―日比谷線に毎日乗ってたけどあんなドラマ起きなかったぞ。


行きは通勤ラッシュでもみくちゃ。


帰りは渋谷&六本木の酒気がムンムン。


あれじゃケンカは起きてもラブストーリーは起きん。



混みすぎず、でも空きすぎず、ローカルすぎない阪急電車ってのはなんとも「いい感じ」なのだ。


(もちろん乗ったこともないので勝手なイメージです)



おでは今クルマ通勤なのでまるっきり電車にゃ乗らなくなってしまったのだけど、電車であんな出会いがあったら素敵ですな。


もうちょい本数あれば電車で通うのだが・・・







海の底/有川 浩
¥1,680
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先日読んだ『告白』を図書館に返しに行って司書の先生と雑談。


「海自モノですよ」ってことでオススメされた。


知らん作家だけど「まー割と好きな分野だしね」と思って読み始め、やられた。



んん? ザリガニ?


あれ? SF?


てかパニックモノ?



なんじゃコリャー!!と思いつつも面白くて面白くて速攻読了。



正直、『告白』読んだ後だからきっと何読んでもつまんないだろうとナメてました。



さすがは司書の先生。


まいりました。



「SFパニックモノです」とか言わず、ただ一言「海自モノですよ」っていう勧め方が完全にプロである。



そして聞いてみれば有川浩って『図書館戦争』の人ではないか。


読んでないけど売れっ子じゃないかい。



何も先入観を持たずに読ませた我が校の司書の先生に感服でした。



そしてさっきウィキで調べたら、有川浩って「ひろし」でなく「ひろ」なのね・・・・


女子が書いた作品とはこれまた恐れ入りました。












お金物語 (講談社文庫)/清水 義範
¥525
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ある人が言いました。



世の中ね、顔かお金かなのよ!!






よのなかねかおかおかねかなのよ。


…後から読んでも一緒!!



すいません余談です。




先日どっかの教室で拾って、何気なく読んでみたらコレがなかなか面白い。


お金にまつわる短編だったりエッセイだったりが12編。



金が全ての世の中ではないと思うのだけど、お金に興味がないってのはキレイ事でしょう。



日本は資本主義だけど、資本主義ってのはお金主義ってことでしょ?



なのに「私お金大好き!」とか「俺お金たくさん持ってるぜ!」とかいう人に好感持てないのは何でなんだろね。



お金に関する人間の感情ってなかなか不思議なものなのですな。




専門書とかではないので、お金に詳しくなるとか、お金儲けの話が載ってるとかではないのだけど、なかな興味深い本でございました。





告白/湊 かなえ
¥1,470
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いろんな人から「すげー」とか「やべー」とか読んだほうがいいと聞いていたので興味はあったのだけど、以前にピグしてたら書評部屋であっさりネタバレされてしまい、読むことは無いと思っていた。



しかしながら先日、図書委員長と副委員長に強く勧められてついに読むことになりました。


「そこまで言うならしょうがねーなー」と完全に上から目線で読んでいき、完全にノックアウト。



すんげー。



最近めっきりアタリが出てなかったのだけど、ひさびさに出た、満点。



すんげーの。



もうなんつーかね、すんげーの。



5つの章からなり、それぞれの章で登場人物が一人称で淡々と語っていく。


ずーっと一人称で告白するわけで。



とりあえず1章で自分もそのクラスにいるような感じ。


恐ろしい告白を聞いているのに、好奇心というか野次馬的というかワクワクするみたいな何か変な高揚感が出てくる。


森口はクラスに話しているんだけど、自分にも言われてるような感じがして、見透かされている感じがなんとも恐ろし。



それでも好奇心全開。


ワイドショーとか他人にあまり興味の無いおででも、奥底にある他人の不幸への好奇心みたいなものをグイグイひっぱり出されてしまった。



本読む時間がねーとか言ってたおでが一日で読了。



しかしながら読後感悪いとか言われてるらしい。



おではこういうラスト、好きだが。