で、ですね。
午後は念入りに拭き掃除するつもりが…。
ランチを食べながらNetflixでウー弁護士を観たら、止まらんコトになってしもて…。
つい最終回まで暴走。
幸せ。
ハワードにウー弁護士を教えてあげたら、ハワードもすでにハマってた。
やっぱり字幕スーパーを読むのが大変やから、1日に1エピソードしか見れないと。
でも私とハワードの興味のポイントが違っていて笑える。
私は言葉のヒトなので、英語の字幕スーパーを読みながらハングル語を聞いていると、たまに日本語と同じ言葉が耳に入ってくる。その度にハッとして耳を立てる。
「でもハングル語には日本語と同じ言葉が結構あるのがめちゃ面白い。法律の『1条』とか日本語と一緒で、それが興味深い」
するとハワードは、韓国の法律がアメリカのと酷似してるのが興味深いと。
それにしても韓流ドラマは、恋に落ちる感情を呼び起こすのがホンマに上手い。
ウー弁護士とJun-hoの絡みで、何回かホロホロと涙がこぼれた。
ほんでまたキンパが食べたくなった。
明日のランチにまた作ろうかな。
さて。
今日ツイッターを見て何に驚いたって…。
オクラホマ州では、学校図書から何冊かの本を追放したのですが、その内容を見てメガテンに。
だって禁止になった本には名著がずらり。
公民権アクティビストで詩人マヤ・アンジェロウの自伝「I know why the caged bird sings」に、奴隷解放でリンカーンに働きかけたあのフレデリック・ダグラスの奴隷時代の自伝「Narrative of the life of Frederick Douglas」。
超右翼はリベラルのことを「キャンセルカルチャー」と言うけれど、アメリカ史の醜い部分に蓋をしてなかったコトにしてるんは、アンタらやん。
ハーパー・リーの名著「アラバマ物語」も!
しかも新聞は、著者名を「リー・ハーパー」と間違えてるし。
アフリカ系やLGBQの人権を目覚めさせる本とはアカンということや。
ジョン・スタインベックの「二十日鼠と人間」も!
私は子供の頃に日本で、当然ですが邦訳版「怒りの葡萄」を読んだ。
けど日本に住む子供にはピンとけえへんかった。
アメリカに来てから原書を読んだら、社会のツキ方が鋭くて、大人の私はショックを受けた。
エンディングが好きではなかったけれど、それで一時スタインベックにハマって、彼の著書はほとんど読んだ。「二十日鼠と人間」も読んだ。
なんで「二十日鼠と人間」が禁止になったんかわかれへん。
フロリダ州の学校図書禁止著作はコレ。
フロリダでは「二十日鼠と人間」だけじゃなくて「怒りの葡萄」も禁止に。
同じく「アラバマ物語」も。
もう何10年も前のことやけど、映画のヒーローは誰かという投票があって、その第1位に輝いたのは「アラバマ物語」のアティカス弁護士やった。
映画はアカデミー賞も受賞した。
マーク・トウェインの「ハックルベリーフィンの冒険」とJ・Dサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」もアカンらしい。
この2冊は、汚い言葉が入ってるから小学生にはアカンと思うけど、高校生にはエエんとちゃうやろか。
「ハックルベリーフィンの冒険」は、個人的にはあまり好きじゃなかった。「トム・ソーヤーの冒険」の方が数倍好きやった。
「ハック」はちょっと詰め込み過ぎな気がした。それに「トム・ソーヤー」を読んだ後で似たような子供の冒険を期待してた、というのもある。
というても、全部アメリカに来てから大人の私が原書で読んだんですが。
でも奴隷制のあった時代の子供の目から見た社会、という意味では意義ある本やと思う。
「ライ麦畑でつかまえて」は、アメリカ人でも好き嫌いが分かれてる。
私は、実は大好き。
これはハワイにいた20代の時に読んだのですが、友人のサリーナは「汚い言葉が入ってるから嫌い」やと。
汚い言葉は、スペースを空けずに例えば「sonofabitch」という風に書いてあるので、私の場合はそれに気づくのにちょっと時間がかかった。
でも世間をすべて知ったつもりの生意気なティーンエージャー目線が新鮮で、「こんな本、読んだことない!」と一気に引き込まれたんですな。
アメリカ人でも読んだことがない、という人は結構いるので、その度に貸してあげたら返ってけえへん。それで何冊買ったことか。
ほんで全体主義を批判したジョージ・オーウェルの「1984」と、女性を赤ちゃん生産機能としか捉えてない社会の「ハンドメイズテール」も禁止なところが妙に不気味。
ほんで。
「ハリー・ポッター」シリーズもアカンねんて!
私に言わせたら「怒りの葡萄」も「二十日鼠と人間」も「1984」も、アメリカ人なら高校生の時に読んでおくべき本やと思う。
フレデリック・ダグラスの自伝こそ学校で読ませるべき本やん。
私はダグラスのスピーチを聞いてみたかった。
奴隷で教育も受けてなかった人が逃亡して、それで北部で奴隷解放を求めて演説して周ったわけでしょ。
南北戦争当初は、リンカーンも奴隷解放は視野に入れてなかったけれど、そのリンカーンに「奴隷解放宣言」させるほど影響を与えたわけでしょ。
リンカーンが「奴隷解放宣言」に至った理由は他にもあるけど、ダグラスの影響は決して少なくなかった。
私は子供の頃から本が好きで、高校生の頃には世界の名作と言われる本はほとんど読んだ。
当時は邦訳版やったし、日本に住んでいるとイマイチピンと来てなかったけど、それがあったから大人になってアメリカで生活するようになったら原書を再び手にする気になったんやと思う。
原書がフランス語のカミュの「異邦人」やロシア語のドフトエフスキー「罪と罰」やらは英語版やけど、どれも大人になって読むと衝撃を受けた。
そういえば太宰治の「人間失格」も、大人になって再び読んだらショッキングやった。特に最後!
日本の小説は、帰国した時に読みますねん。
個人的に小説のエンディング第1位はヘミングウェイの「武器よさらば」で第2位が「人間失格」。
もし私が今高校生やったら、禁止されたと聞いたら反対に興味津々で、親にアマゾンで買ってもらったやろな。
小学生でもSNSを見る時代に、世界の名作を禁止して何の意味があるんやろうと思う。
アメリカ文学が誇るスタインベックやマーク・トウェインを禁止せなアカン真為はナニ?
ワタシ的には、スタインベックのトップ2作が「怒りの葡萄」と「二十日鼠と人間」やと思うねんけど。
「怒りの葡萄」なんか、ホンマに上手い。あの暗い内容であそこまでぐいぐいと引き込む文章力!
そういう卓越した文章に子供の頃から浸るというのは、内容を理解できるかどうかの前に大事やと思う。
本好きはちょっとカナシイです。
#InThisTogether
#AloneTogether
#ReadBooks
ひとりでもひとりぼっちじゃないから。
皆んなでお互いを思いやり、助け合い、励まし合ったら乗り切れるから。
今日も無事に過ごせたことに感謝して、明日も一緒に頑張りましょうね。
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