150年かかった天然痘ワクチンの効果 | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

【転載、複製、自主発言を禁止します】

Hi everyone!

お元気ですか?

今日はジム復帰後、初めての時速4.5マイルで50分完走!


5分のクールダウンを入れて、ちょうど4マイル(6.43Km)走った!

ジム内は当然クーラーが入ってるけどさすがに暑くて、途中で乱れ髪を押さえるために着けてるヘアハンドが、滑り止めが付いてるのにあまりの汗で滑って落ちそうに。爆笑

走ってる間はキツかったけど、走り終わったら気分爽快。照れ

これがあるから続けられる。

さて。
今日はファーストレディのドクター・バイデンがオリンピックのために東京入り。

「ドクター・バイデン東京入り」

 

 

ついにオリンピックが始まりますね〜。
なんだか最後の最後まで問題山積ですが、始まる以上、家で選手の皆さんを応援したいです。

「ワクチン接種したのに、なんでマスクしてるねんやろ」
「感染者の増加で緊急事態宣言下の都市に入るからちゃうか。先進国でワクチン接種率の最も遅い国のひとつでもあるし」

滝汗滝汗滝汗

それを言われるとイタイ。あせる

昨日の記事にこんなコメントをいただきました。

ありがとうございました。
早速拝読させていただきました。

確かにそうなんですよね。
12歳未満はまだだし、遠隔地や低所得者の多い地域ではネットにアクセスできなかったり、仕事を休めなかったり、いろいろな事情があって接種できない人もいますよね。

私が思うに。
だからこそ接種できる状況にある人が、デマに踊らされて不安からしない状態をなんとかしなければいけないと思う。

だって別に100%全員が接種しなくていいんですよ。70%から80%が接種したら集団免疫ができて感染は下火になる。

健康上や環境の問題で接種したくてもできない人がいるんだから、接種できる状況にある人が全員することで接種できない人を守ってあげられるんです。

地球上から撲滅した天然痘の時はどうだったんだろう、と思ってちょっと調べてみました。

それまで天然痘というのは、何千年にも渡って定期的に大流行を繰り返して来たんですよね。

今ジョージ・ワシントンの本を読んでいるのですが、ワシントン自身はカリブ海で軽い天然痘にかかった。これで彼は免疫ができたわけですが、何がすごいって奴隷の中で天然痘患者が出た時。

天然痘というのは身体中に膿疱ができますよね。
ワシントンは、軽い症状の奴隷の膿疱から取った膿を健康な奴隷に接種して、それで免疫をつけていたらしい。びっくり

独立戦争中に流行して兵士に感染が広がった時も、健康な兵士には強制接種を義務付けた。
独立戦争はまだ公式にワクチンが発見される前だから、おそらく兵士にも同じことをしたのだと思う。

ちなみに天然痘を患うと治っても膿疱がアバタになって残りますよね。だからワシントンも顔にはアバタがあったはず。肖像画はクリーンバージョンらしい。びっくり

でね。天然痘ワクチンの時も、やっぱりものすごい抵抗にあった。

結果的に連邦最高裁まで行ったんだとか。


1901年、ボストンでは1596人の感染が確認された。1901年から1903年の流行では、ボストンだけで270人が死亡したらしい。

当時は大騒ぎだったようですが、コロナと比べたらめちゃ少ない。
だって去年からの1年半で、ボストンのコロナ死者は1396人。

人口も違うと思うけど、当時ボストンはその流行を受けて、90%の集団免疫を実現するためにワクチン接種を義務付けた。

ジェイコブソンというスエーデン系ルーテル教会の牧師は、6歳の時にスエーデンでワクチン接種してたのだけど、どうやら副作用がキツかったらしい。

それでボストン郊外のケンブリッジで保健局のドクター・スペンサーが家に接種に来た時は、自分と息子の接種を拒否し、罰金5ドルを払ったのですが…。

その後、本格的な天然痘「パニック」が始まって、学校、図書館、教会などがロックダウン。保健局の人が警官と一緒に家を周って、多い時は1日に100人のワクチン接種を実施。

ケンブリッジでは「ワクチン強制接種」ではあったけど、押さえつけて接種したわけではなくて、拒否すると5ドル(今なら150ドルほど)の罰金を課せられた。

ワクチン反対派も当然いて…。
ワクチンで死亡したと言われるケースや、顔が変形するだのといって副作用の怖さを広めたらしい。

強制接種は「近年最大の犯罪」だの「何千人という無邪気な子供を殺す」だの。

おそらくそんなことはあったやろうって思ってたけど、やっぱり、という感じ。
100年経っても新しい科学に対する人々のリアクションは同じ。

それで集団免疫を目指す当局と大バトルになったらしい。


そこでジェイコブソンは当局を提訴した。強制接種は、憲法改正条項第14条で保障された個人の自由を侵害すると。

マサチューセッツ州最高裁でも敗訴したジェイコブソンは、なんと連邦最高裁まで持ち込んだ。

なんでそんなことができたかというと、やっぱりバックに大きなワクチン反対派グループがついてたから。




ところが、連邦最高裁でもジェイコブソンの言い分は却下された。

「巨大な危険を伴う圧力下にある時、一般市民の安全のために制定された合理的な法の下では、個人の自由は奪われる対象になり得る」

と。

この判決が後々に続く判例となったらしい。

NPRによると、ワクチン拒否者が多かったせいで、1949年まで全米で局地的な流行が続いたとか。

天然痘のワクチン強制接種がなくなったのは1972年。その頃には撲滅していたから。

ところが、ですね。
アメリカでワクチン接種が始まったのは1800年。

最初に接種したひとりが、トーマス・ジェファーソンやったらしい。

それたのに…。
100年後の1900年になってもまだ流行してて、ワクチン拒否派のせいで、それからまだ50年近く局地的な流行が続いたんですよ。

ワクチンができてから撲滅するまで150年以上かかったんです!

天然痘だって、政府が強制接種してなかったら、もしかしたらまだ撲滅してなかったかもしれへん。

私らの年代までは皆んな乳児の時に接種したからこそ、私の息子らが生まれた頃には撲滅してたんやん。息子らの世代は、接種せずに済んだんやん。

そう考えたら、接種できる状況にある人が社会の一員として接種するのは、まだ接種できない子供たちなどを守る意味もあるけれど、これから生まれてくる子供たちが接種しなくて済むようにしてあげるためとも言える。

強制接種は考えモンだけど、でも接種できる状況にいる人は、社会のため、国のため、接種したくてもできない人のため、そして将来を担う子供たちのために接種して欲しいと思います。

#InThisTogether
#AloneTogether
#GetVaccinated

ひとりでもひとりぼっちじゃないから。
皆んなでお互いを思いやり、助け合い、励まし合ったら乗り切れるから。

今日も無事に過ごせたことに感謝して、明日も一緒に頑張りましょうね。

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では、お元気で。

Have a nice day!

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