感動の葬儀だったけど… | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

Hi everyone!

お元気ですか?

現在の全米感染者数:449万0531人以上
全米死者数:15万3093人以上

今日もニュースがわんさかですが…。
あまりのニュースの多さに、ちょっと精神的にマイッタかも。あせる

まず実業家で共和党の大統領選候補に出馬したこともあるハーモン・ケインが、コロナで他界しました。

彼は超保守派でトランプ支持者。なので先日のオクラホマ州タルサの選挙ラリーにも出席していたのですが…。

その後、2週間も経たないうちに感染が確認され…。

なんとステージ4のガンを克服していたのに、マスク反対派だったためラリーでもマスクなし。

ガン生存者がなぜマスクを拒否したのか…。
死んでしもたら終わりやん。あせる
胸が痛いです。

公民権運動のヒーロー、ジョン・ルイス議員の本葬儀も執り行われ、ブッシュ、クリントン、オバマの元大統領3人に加え、ナンシー・ペローシも弔辞を。

あの鋼鉄の強さを持つペローシが、スピーチしながら何度か涙を堪えるシーンがあって、それだけでホロリ。

クリントンのスピーチも良かったし、オバマのインスピレーショナルなスピーチには号泣しましたが…。

ワタシ的には、共和党なのに出席して弔辞を述べてくれたブッシュの存在が嬉しかった。ルイス議員とは揉めたことも少なくなかったのに、


「意見の相違は必然的な要因で、これこそジョン・ルイスが闘い、私が信じたアメリカの民主主義の証拠なのです」

イラク戦争などブッシュの政策には同意できないことも多かったけど、ヒトとしてはきっといい人なんだろうな、と思う。
ジミー・カーターからの弔電も読み上げられ、ルイス議員の偉大さが偲ばれました。

その上、ルイス議員は死の数日前に若者たちへのメッセージをしたためて、ニューヨークタイムスに葬儀の日に掲載するように手配していたんですね。


「僕はもう一緒に闘えないけれど、自分の信じることに立ち上がり、心が訴える大義に応えてほしい」


「僕は人生を通して、愛のこもった非暴力がより効果的かということを立証してきた。これから自由の鐘を鳴らすのは、君たちの番だ」


「エメット・ティルが、僕にとってのジョージ・フロイドだった。あの瞬間は忘れられない。僕の身にも同じことが起こり得ると、初めてクリアに理解したのです」

エメット・ティルに関しては、以前にどこかで書いたので、探してみたけど見つけられへん…。あせる

日本語のウィキペディアを見つけたので、詳しく知りたい方は、「エメット・ティル」

をクリックしてください。

要するにシカゴから人種隔離政策のあったミシシッピ州の親戚を訪ねていた時に、白人女性に口笛を吹いたと言われ、女性の夫と別の家族がティルを誘拐し、ボコボコにして切断。さらに銃弾を打ち込んだという残忍さ。ティルの遺体は、3日後に川に発見されました。

で何がフロイド事件と重なるかというと。
遺体は母のいるシカゴに戻ったのですが、葬儀の日、母親は棺を開けたままにした。

「世間の人にエメットがどんな目に遭ったか知らせる」

それでティルの無残な死顔が新聞に掲載されたのです。


エメットはその時わずか14歳。右上の写真を見ると、まだ子供の面影。その下が棺の中の写真。

ルイス議員はこの写真に衝撃を受けて、一生を人種差別との闘いに捧げたんですね。

葬儀といい、死の直前に若者たちに遺したメッセージといい、感情がバクハツして心の器からはみ出てしまいそうなでした。

ただ。
ひとつすごく気になったことが。

今一般の人は、蜜を避けるために葬儀もできない状況ですよね。
公民権運動のヒーローの死なのはわかるし、全員マスクしていたけど…。

これは素人の私の根拠のない推測ですが…。
どの州もバーを閉鎖したら、感染拡大がマシになっているような気がするんですよ。

以前にも書きましたが、あれだけ大きな抗議デモがあったニューヨークでは、2カ月以上経った今でも感染者は減っています。

だからマスクを着用しているかどうかとともに、屋内か屋外かがキーじゃないかと。

で今日の葬儀ですが、その昔キング牧師が務めた教会だから、当然屋内です。一応1席分くらいは空けて座っているようでしたが、とてもソーシャルディスタンスとは呼べない。

オバマは控え室をもらっていたのか、皆んなと一緒には座っていなかったけど…。
マスクしていても、弔辞を述べたりゴスペル歌手が歌う時は外してたし。
下院議長に元大統領が3人もいるから、スピーチした人やゴスペル歌手は、事前に検査して陰性であることを確認しただろうとは思うけど…。

マイクも途中で替えていたけど…。

一般人に教会の集いや多人数の葬儀を制限しているのに、これはダブルスタンダードだと非難されてもしょうがないと思った。

こんな時だから、政治家なら国民のお手本になるように家族葬にして、他の人は全員ズームで参加してほしかったです。

砂を噛んだようで、嫌な後味が残った葬儀ではありました。

セルマのデモ行進で、ルイス議員が頭蓋骨を折るほどの大怪我をしたのは、公平な選挙権のため。

議員が死ぬ覚悟で挑んだ選挙権だから、その意思を無駄にしないためにも、今秋の選挙では史上最大の投票率を目指してほしいです。

大統領選まであと

#InThisTogether
#AloneTogether
#VoteForOurLives

ひとりでもひとりぼっちじゃないから。
皆んなでお互いを思いやり、助け合い、励まし合って乗り越えようね。

今日も無事に過ごせたことに感謝して、明日も一緒に頑張りましょうね。

では、お元気で。

Have a nice day!

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