高齢の親だからすべきこと | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

Hi everyone!

お元気ですか?

父が他界して日本でひとり暮らしになった母の件に関して、メッセージやコメントをありがとうございました。いろいろ体験談を伺って、大変参考になりました。

ある方のお母様も、やはりお父様の1周忌辺りに気になる言動が増えられたのだとか。結局その方の場合は認知症ではなく、「ショックによる一過性の健忘症」だったそう。

これは私の母も十分考えられること。

ここが際どいところで、高齢が原因の単なる脳の老化と、認知症という病気の違い。その見極めが難しい。

友人たちもたいてい私の母と似たり寄ったりの経験をしているので、脳が老化すると誰でも大なり小なり似たような言動になるのかもしれません。

私も短絡的に結論付けないでおこうと自分を戒めていましたが、子供ならどうしたって不安になりますよね。
でも私から見たらドキッとすることでも、単に老化が原因なのかもしれない。歳を取るというのは、そういうことなのかもしれないし。
私が必要以上にビビって、むやみに病院に連れて行くのは本人を傷つけるだけ。だからそれは避けようとは思っていましたが。
一方で実はアルツハイマーだったのに、老化のせいにして放っておいたらかなり進行してしまったケースも知っているし。

海外ではなくても遠く離れて住んでいると、この判断基準が微妙ですよね。

今のところ母がLINEでテキストを送ってきたり電話できる、というのが私の安心材料になっています。

味覚が鈍くなったり、掃除ができなくなったり、というチェックポイントも教えていただいたので、来月帰国した折に自分の目で確認しようと思います。

また遺産相続に関してもしかり。

10年ほど前に領事の友人から、日本は二重国籍を認めていないので、私が国籍離脱の手続きを取らなくても、アメリカ国籍を取得した時点で日本の国籍は喪失したのだと聞いたことがありました。

その上、私は在米期間も33年を超え、大人の人生のほとんどをアメリカで過ごしたので、日本社会のことはまるで無知。

アメリカなら手続きや段取りもそれなりに予測できるけれど、日本の制度や性質はきっとまるでわかっていないと思うのです。

そもそもマイナンバーなんてなかったし。あせる

ということはザクッと考えただけで、遺言状がないと親子関係を立証するだけでも大変な手間と労力が必要になるんですね。

アメリカ的に考えたら、遺言状できちんとアメリカ国籍のどこどこに住む誰々に相続する、と明記していれば、たとえそれが親子でなくても相続権が発生すると思うのですが、日本ではそうはいかないのかな。

そこに親子関係であることを説明していれば鬼に金棒のような気がするのですが…。

これも帰国した折に専門家に相談したいと思います。

成年後見人制度に関しては、考えたら考えるほど家庭裁判所に第三者を選出してもらうのがいいように思えてきました。それが一番揉め事にならないのでは。

何と言っても実際には私のいとこのお世話にならなくちゃいけないわけだから、いとこの負担をできるだけ最少限度に抑える方向で対策を練りたいと思います。

第一母も83歳だから、今は元気で健康でもいつ何があるかわかりません。主人だってあんなにタフだったのですから。

死というのはいつか必ず来るものなのに、元気なうちはとても遠い将来のような気がして、ついいつまでも元気で120歳まで生きるような希望的観測に陥ってしまう、というのは主人の時で嫌というほど思い知らされたこと。

同じ過ちを繰り返さないようにしなくちゃ。

それを考えてもリビングウィルは必須ですね。

母の同年代の従姉妹が近くにいてしょっちゅう行き来しているようなので、その従姉妹の娘さんの連絡先も帰った際に聞いておこうと思います。

今回の帰国は、同時期に未亡人になった母娘で単純に楽しもうと思っていたけど、母のトンチンカンな会話のおかげで見えなかったことが見えてきました。

それがなかったら、せっかく帰国しているのに大事なことにも気づかずノホホンと過ごしていたかもしれません。それで後になってエライ目に遭っていた可能性は大。

そう考えたら、これは誰かが警鐘を鳴らしてくれたのかも。

「僕の時はえらい苦労をかけたから、ママさんのことは今からちゃんとやっときや。エエ機会やねんから」

って、やっぱり主人かな。ラブラブ

感謝感謝です。

では、お元気で。

Have a nice day!

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